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鉄九郎の青?裸々な日常 第123号


2006年1月1日〜31日

志の輔さんとの一カ月(渋谷パルコ公演)/伝の会公演 静岡・豊田・浜松

丙戌1月1日(日) 昨年よりつづく。
おつかれさまでしたーーーっ。新年あけましておめでとうございまーーす。
カンパーーーイ。
志の輔さん「いやぁ、楽しかったぁ」
鉄九郎「良かったですよね」
志「いや、どうなることかと思ってたのよ」
九「そうおっしゃってましたものね」
志「第一、お客さまがいるかってことよ」
九「みなさん最後までいらっしゃいましたねぇ」
志「しかもよ、質のいいお客さまですよ」
館長玉置宏さん「それは志の輔さんですからね」
志「いやっ、館長ありがとうございました」
いたく感激の志の輔さんである。打ち上げの中ジメをしても誰も帰らない。
志「もう、急ぐ方は帰ってくださいよ」
誰も急がないのである。大晦日から元旦にかけてここまでつきあっている人たちだ。もう急ぐ人などいないのら。結局、中ジメ中ジメで4時すぎまで打ち上げを。玉置館長が新聞に年越しそばのことを書いたそうな。それを見た打ち上げ場所の店長がみんなにおそばを作ってくれた。実においしい。「これ、うまいっ」と志の輔さんも絶賛。みんなで「年越したそば」を食す。
すぐ裏に神社があると言うので、初詣に。15人くらいで行きましたかな。そこでも一杯飲むことになり、いろいろコアな話しを聞かせてもらった。
僕にとってはこの上ない年越し。志の輔さんに「出囃子弾かせてください」と手紙を書いたのが2004年の12月。2005年の大晦日に一緒に年越しできるなんて思ってもみなかった。縁起が良い幕開けらぁぁぁ。

1月2日(祝)
新年でごわす。
とは言え、カウントダウンのおかげで年が越えた気がしない。ずーっと続いている感じ。お参りに行き、自宅で寝る。起きてビデオで紅白みたりして寝る。

1月3日(火) 志の輔パルコ初日
さーてーーっ、 始まった始まったーーーーっ。出足遅くなって、開演一時間前にやっとパルコ到着。気の早いお客さまがもう受付にいるぞーーっ。しかも顔なじみだーーーっ。「あけましておめでとうございます」と握手しあう。 ・・・・ちがーーう。カウントダウンの時一緒だったーーーっ。
楽屋楽屋へーーーっ。 志の輔さん、三席目出来たのかなぁ?昨日はまだ出来ないって言ってたなぁ。 ピリピリしてると思いきや、意外に明るい師匠。出来たなっっっっ。
二席目の「ガラガラ」は僕にとっても思い出深い。 ぶっとんだものなぁ、ドカーンといっぱつーーーって感じ。「ガラガラ」やった2002年。三席目の「しじみ売り」のお手伝いを伝の会でさせてもらったのです。その時袖で「ガラガラ」見てて、ぶっ飛び、「しじみ売り」には泣かされて、あやうく三味線弾けないとこだったのです。たのしみらーーーっ。
初日とあって、袖にはたくさんの人たちが来ています。文化放送「土曜がいい」のみんなや松元ヒロさんも。

九「ステキな初日でしたねぇ」
志「なんとかね」
終演後、舞台袖でかんぱーーい。そして、ロビーでかんぱーーい。 ロビーに行ったら、提灯が飾ってあるーーーっ。あ、俺の名前の提灯もあるぞーーーっ。ヒロさーん、撮って撮ってーーーっ。
打ち上げ終了間近に志の輔さんから「良かったら・・・」と誘われる。えっ?まだどこかに行くのかな?近くのお店で初日のかんぱーーい。何回やるのだーーっ。4回目だぞーーー。すっごい、初日からこんなに飛ばしていいのかーーっ。
ヒロさんベロベロになってるぞーーっ。でもヒロさんに会えて良かった。12月も1月も明治安田生命の会がないから会えないのかなぁと思っていたのです。二人で池袋まで帰ってきて右と左に別れます。
テ「ヒロさん、今日会えて良かった」
ヒ「てつくろさん僕もだよ。てつくろさんが来てから師匠とたくさん話せるようになったよ」
と、わけのわからないお礼を言われた。

1月4日(水) 聖路加レジデンス&志の輔パルコ
聖路加レジデンス内で新春の催し物をやることになった。志の吉さんの落語二席と獅子舞。男ばかりなので、僕んとこの、鉄駒と鉄六がやってる「スクイーズ☆ハジキーズ」で10分やってくれとなった。その監督兼雑用で行く。志の吉さんは毎日のように会ってるのにウチの弟子の方があってないという不思議な現象が今年は起こっている。志の吉さんの昨年の会「ぼくの国立記念日」の時に考えた彼用の出囃子を久々に弾く。あっ、俺も弾いちゃった。今年最初の三味線だ。無事に終わりそうになった頃、パルコに向かう。
志の輔パルコ二日目。三席目の「新版 宗ミンの滝」が、どう変化していくかにとても興味がある。昨夜、いろいろ話しに出た。それを志の輔さんの頭の中でどうまとめているのだろう。
歌舞伎は一か月公演です。初日から千秋楽まで役者さんがいろいろ考え、いろいろ試して変わっていくさまを感じることが僕は楽しいのです。僕ら毎日見て弾いてるわけですから。その姿を見て、共感したりします。結果、役者さんたち僕と考え方が似ているとかが感じられるとうれしいのです。なまいきですが。そんな習性が25年間で身についているので、今回、またとない一か月公演の機会で、志の輔さんの変化にとても興味があるのです。頭の中が垣間見られるから。

1月5日(木)小米朝独演会
先月お知り合いになった小米朝さんの独演会があるので出かける。大晦日から落語漬け。。。小米朝さんはキラキラしててとても好きです。三林京子さんとも久しぶりにお会いました。小米朝さんとも三林さんとも企画がありましてね、伝の会と。楽しみなんです。早く実現をと思っております。思いがけず永六輔さんにもお会いすることができました。なんか今日は面白い日でした。それから妻と子が帰ってくるので上野に出迎えに。

1月6日(金) お稽古はじめ&志の輔パルコ
昼間来るお弟子さんたちは今日からお稽古はじめです。ですが、風邪をや急な用事で結局のんびりした稽古になりました。夕方から渋谷にでかけます。
今月の出囃子は4人の下座さんが交代で勤めています。初日からは、おひろ(杉浦ひろ)さんが弾いてらっしゃいます。以前お会いしたときに、どこかで会ったような・・・ と思っていたら、おひろさんの長唄の師匠のとこだったのです。僕もお世話になった人だったのです。不思議なこともあるものです。といっても下座さんはだいたい長唄習っているのでしょうけど。せっかくのチャンスなので、初日からいろいろと教えてもらっています。そして二人の間で出た答えは、下座さんの世界も長唄の世界も「あんまりかわんないわね」ということでした。志の輔さんの出囃子は「梅は咲いたか」と「中の舞」です。演目は三つなので、「梅は咲いたか」を二回弾くことになります。少なくともテープでやってるときはそうです。なにか変えたいのです。いろいろ考えて師匠とも話して毎日やってます。こういうやりとりが生のおもしろさかなって思います。

1月7日(土) 志の輔ラジオ&志の輔パルコ
文化放送に行きました。志の輔らくごのお手伝いを昨年からしているうちに「志の輔ラジオ土曜がいい」のスタッフや吉田涙子(文化放送アナウンサー)さんといつのまにか親しくなっていたのです。志の輔さんの廻りにはさまざまな業種の人たちがいるので一年もご一緒させてもらってにいると、いろいろお知り合いが増えました。なんかすっごく儲かった感じです。「いつでも遊びにきてください」というスタッフのお言葉にズーズーしくもお伺いしました。
10時40分にスタジオに行くと、志の輔さん、まさにこれからはじまる放送の打ち合わせ中。テツクロさんもここに座ってとスタッフの方に言われ、打ち合わせに加わりました。いや、加わってませんよ。途中で志の輔さん気がつきました。スタッフに新年のごあいさつを配るときです。僕の左の方に渡して次は僕です。無理矢理に二度ももらっている僕はさすがに三度は気が引けたので手をださないでいたら、僕の顔を見たのですね。それまで台本をジーッと見てうち合わせしてたのですね。まさか目の前に俺が座っていようとはーーー。
志「テツクロくん、えっ、昨日10時に別れたばかりだろ」その顔が噺してるときの顔にそっくり、まぁ、本人なんだけど。今やってる「ガラガラ」の会長そっくりなんです。もう、おかしくておかしくて。
生放送はじまりました。家で聞いてる時はこんな大きいスタジオとは思わなかった。こんなラフな感じでやってんだぁとゲラゲラ笑いながら見させてもらいました。ゲストの伊藤多喜雄さんがまた良かった。アツかった。頷くことばかりだった。
終了後、ひと足先にパルコに向かう。今日明日と出囃子を弾くことになっているのでサウンドチェックをするのらーっ。一席目と二席目の間にVTRがあり、その間に志の輔さんは着替えをする。VTRが2分ということもあり、ちょいとせわしない。ならばVTRのあと、すぐに出囃子を弾かずに違う曲を弾こうということになっている。さっきまで、昨日、おひろさんが弾いていた曲にしようと思っていたが、ラジオのゲストが伊藤多喜雄さんだったし、「こきりこ節」にしよっと思い変更する。
本日は初めての昼夜公演。ラジオで二時間喋って、昼に二時間半喋ってクタクタな師匠だが、昼夜の間は一時間半、ウトウトも出来ないだろうなぁ。志の八さんと練習して夜は「こきりこ節」を違う曲にした。今夜でプログラム「その一」はおしまい。倒れそうに舞台を降りてくる志の輔さんに舞台袖でも大きな拍手が。

1月8日(日) 志の輔パルコ
昨夜はパンフにも執筆しているHさんと小朝さんの事務所のEさん、昇太さんの事務所のY社長と遅くまで、いろいろ話した。実のある話しでした。すごい人たちでした。
今朝の眠いこと眠いこと。そりゃそうだ、4時に寝たのだから。今日も僕が弾く日。さーて、昨夜Hさんともいろいろ話して決めたものを浚ってみる。なにかがものたりないんだよなぁぁぁ。そしたら、昨年、志の輔さん用に作った出囃子の譜面が出てきた。あっ、そうだそうだ。作ったんだーーっ。え?どんなんだったのかなぁ?結局日の目を見ていない出囃子の曲たちはひっそりと待っていたのだ、出番を。ヨッシャー、今日がその出番だぞーーーっ。志の八さーーーんっ。どお?それにしましょ。よっしゃーーーっ。
本日からプログラムその二。「ディアファミリー」が大好きなのです。というか、泣けて泣けてしょうがないのです。なんでだろ?お父さんが帰ってくるとこから泣けてきちゃって。最後の「お父さんの目はシカの目だったのね」なんて、もうダメです。6回も観たらやばいなあとか思ったりして。志の輔さんも舞台で言ってましたがプログラムが変わったら初日になりました。みごとに。ひとプログラム6回は良い選択だったのだと思いました。さすが師匠。あらためて凄さを感じました。

1月9日(祝)
友だちんちが一家で年末から海外に行っている。猫が一匹で留守番をしている。隣の家の人が、ご飯とかの面倒を見てくれてるらしいんだが、時々行ってあげようと思い出かける。前に行った時は、確認できたのだが、今日はどこを探してもいない。どつかにはいるのだろうが?広い家ってこともあってみつけらんないのだ。どこに隠れてるんだろ?

1月10日(火) 新学期
うーーん、今日から学校だーっ。僕が行くわけではないが、早起きしなければならない。娘は意外にシャキッと起きた。さすがに、18日間の休みの間に寝は足りているのだろう。
お昼からお稽古。途中、1/22の豊田市のライヴが完売したとの連絡アリ。うれしいねぇ。「完売」なんという響きの良い言葉であろーか。スタッフに感謝感謝。

1月11日(水)
手帳を変えたのです。数年ぶりに。それで気がついたことがあるのです。今の手帳って月曜日から始まってる。全部の手帳しゃないけれど、ほとんどが月曜始まりだ。ど、ど、どうして???日曜日始まりでいいじゃないですか。日本はずーーっと日曜始まりじゃないんですか?そりゃ、志の輔さんは「どう考えたって一週間は月曜日から始まってるでしょう」とおっしゃっていますが。どれだけ志の輔さんのファンの俺だって、そこは意見の違うところです。日曜日始まりじゃなきゃいやだーーーっ。なんで月曜始まりの手帳が全手帳の九割方をしめているのだーーーっ。日曜日始まりの手帳だつてありますよそりゃ、でもカッコ良くないんだものーーっ。カッコいいのはみーんな月曜始まり。いいじゃん、日曜日から始めようよ一週間。いまさらかえるなよーーっ。
みんなだってかえたくないはずだぜきっと。なぜなら、カレンダーは相変わらず日曜日始まりのがほとんどですよー。・・・・・おかしくない?家にカレンダーあるでしょ?カレンダーで見ると8日の日曜日は二週目の頭よ、手帳でみると二週目の最後よ。ヘンにならない?カレンダーで見ると一週目は7日までよ。手帳で見たら1日だけよ。気がヘンになるっしょ。じゃあ、いいっすよ、月曜始まりにするんなら、カレンダーもぜーんぶ月曜始まりにしようじゃありませんか!だつてそうじゃない。カレンダーのほとんどの種類が日曜日始まりで、手帳は月曜始まりがほとんどってことは、カレンダーを見ると日曜日始まりで手帳は月曜始まりを使ってるつて人がものすごく多くいるってことでしょ。んな中途半端なことしないで、いっそどっちかに決めてくれーーーっ。

1月12日(木)
朝10時からお弟子さんのお稽古してます。稽古場にいると、元旦から、あんなに出歩いていたのが嘘のようです。クシャミがやけにでる。花粉だと思うのだが、みんなが風邪だ風邪だと言う。

1月13日(金) 志の輔パルコ
20日静岡 21日豊田 22日浜松と三日間伝の会のライヴがある。それのお稽古を邦さんとする。どの曲をどこでやるか?以前ここではなにやったか?と、いろいろ考えながら、頭グシャグシャになりながら決めて行く。新しい曲も入れなきゃいけないし・・・。やっとこさっとこ決めて、ホッと一息。
4日ぶりにバルコへ。10日11日と休演日だったので、実際は二日間休んだ。でもなんだか、久しぶりの感じ。その間に出囃子がどうなっているかが気になる。志の八さん志の春さんに情報を聞く。おお、出囃子担当のみなさんそれぞれに工夫をしてらっしゃると感心。
本日はwowwowの収録の日。wowwowの人たちともすっかり仲良くなった。昨年は7台のカメラで撮ってたのを今回は1台増やして8台に。楽しみだなぁ。
今日で出囃子のおひろさんはおしまい。「ガラガラ」の最後にまかれたボールが欲しいとおっしゃってたので、こっそりとっといた。それをプレゼント。「孫がよろこびます」って、そんな年には見えないすてきな方なのです。

1月14日(土) 志の輔パルコ
お稽古のあと、邦さんと淡路町で待ち合わせ。行くべきところが休み。代々木上原に向かう。志の吉くんのライヴがウチの事務所の仕切りでやることになっている。お客さまもたくさん入って盛況だ。仲間のあんみ通も見にきている。伝の会とあんみ通が揃ってみた日にゃあ、さわいじゃいそうなので、残念だが、志の吉くんの顔見る前に退席する。邦さんは見ていくという。邦さん、まだ志の吉くんの落語聞いたことないし、3/7には彼とジョイントのライヴもする予定になってるし、この際、邦さんはここにいた方が良さそうなので、一人で退席。
むかう先はやっぱりパルコ。プログラムその二の最終公演。出囃子の太田そのさんにも会っておきたい。最後とあって、「ディアファミリー」も「忠臣ぐらっ」もちょっとずついい感じ。なんて言うんだろうなぁ、その一の時にも感じたんだけど。比べ物になんないけど、伝の会でもそういうのある。最終日はなんか違うおもしろさというか、丁寧っていうのとも違うし。芝居でもそうだな。そういう感じ、なかうまく言えないなぁ。今日でおしまいだから大道具さんが鹿の剥製を片づける。そこにいた人はきっと心の中で「またね」と言ったと思う。

1月15日(日)
娘と美容院にいって、ホープ軒寄って帰ってきたら、友だちが来て居て、途中で中座して昼寝をしたら、“美容院にいってホープ軒寄ってかえってきたら友だちがいたこと”が昨日のことに感じられて、夜のごはん食べて、明日は日曜日かな?と思ったら今日が日曜日だったことに気がついた。

1月16日(月)
ライヴの時に開場音楽をかけますね。僕の好きな曲を選曲してかけているのです。で、昨年の夏に京都で良いバンドと会ってこの人たちの音楽だったら、開演までの間、お客さまを良い気持ちにするなぁと思い、いろいろ編集してもらって2枚のCDにしました。一枚は開場音楽。もう一枚は終演後の音楽で、事務所に置いておくより僕が持ってた方がと思い、管理していたのですが、それが見つからない。20日からの三日間のライヴで使いたいのに見つからない。とは言っても、僕の部屋のどつかにあるんだろうと思い今までちゃーんと探さなかった。今日は一日かけて探してみた、見つからない。今、エライコッチャと思ってます。すっごく気に入ってたのになぁぁぁ。
ちなみに、東京のライヴの時は、邦さんとこの邦陽さんやウチの鉄駒・鉄六に幕の中で弾かせてることが多いです。彼女らの修業のためにやらせているのですが、最近、お客さまにも、ちょこちょこお褒めの言葉を頂くようになりました。良かった良かった・・・・
いや、そのことよりCDやーーーい!!

1月17日(火)
娘「ユウが考えたんだよ」
九「おお、なんだ?」
娘「ふつうにいうと男の人の名前で、○をとると女の人の名前になるのなんだ?」
九「うーーん」
娘「こうさん?」
九「こーさん?」
娘「違うよ、だいたい○がついてないじゃん」
九「アハハハ」
娘「こうさん?」
九「こーさん」
娘「もういいよ。こうさんでしょ?」
九「いやいや、ヒントをください」
娘「ノーヒントで当てないとこうさんなの」
九「ノーヒントで答えられないからヒントください。第一ヒント、チャチャンッ」
娘「音楽いれたってダメだよぅ、こうさんでしょ」
九「もう、答え言いたくてたまんないのよ」
娘「うん」
九「じゃあ、いいよ、降参してやるよ、その前にヒント」
娘「しつこいなぁ、ユウが毎日10回は言ってる」
九「『ねかしつけてください』」
娘「10回もいわないでしょ」
九「『志の輔らくごインパルコ』。あっ、『パルコ』だ。『パルコ』で『ハルコ』」
娘「ぜーんぜん違う。『パルコ』って男の人の名前じゃないでしょ。それに『志の輔らくごインパルコ』って、なんでユウが毎日10回も言うのよ。パパならいざしらず」
九「なにが『いざ知らず』だよ。どこで覚えてくんだ?小3のくせに」
娘「こうさんでいいでしょ?」
九「うん」
娘「答えは『パパ』」
九「あっ、やりやがったな」
娘「うまいって思ったでしょ?」
九「うん」
娘「えへへ、ユウが考えたんだよ」
九「違うでしょ。どっかで聞いたことあるよ。パクッたんだろ」
娘「違うよ。ほんとだよ」
九「ほんとか?」
娘「うん」
九「じゃあ、すごいよ」
娘「やったーっ」
九「なぁ?」
娘「なに?」
九「湯船から出ようぜ。のぼせたよ」

1月18日(水) 田柄小学校&志の輔パルコ
小学校の安全ボランティアに応募した。今日が初日。午前中の20分休みに校庭や廊下の見回り。天気が良いので、校庭を見回った。元気に遊ぶ子どもたち寒いのによく飛び跳ねるものだなぁ、と思うところがオッサンになった証拠である。
パルコに一時集合。来週から始まる「その四」の三席目の打ち合わせと稽古。数か月前、志の輔さんから電話で、
志「お囃子さんたちって揃えられる?」
九「ええ、何人ですか?」
志「3人」
九「ああ、大丈夫ですよ」
志「ほんと?」
九「まあ、一月は忙しいですけど、今からなら押さえられますよ、心当たりもいるし」
志「ほおほおほおーーーっ、揃いますかぁ。揃っちゃうかぁ。やるしかないかなぁ」
九「自分のハードルあげてますね」
志「ハハハ。そうか、揃うかぁ。テッちゃんに聞いてみて揃わないってなったら違うものかなぁと思ってたのよ。そう、揃っちゃうか、ここでグッと具体性が出てきたってわけだ」
てな、会話があり、その演目は具体化されていった。ストーリーは二転三転してきたが年末に来て遂に固まったのだ。そして今日、ついに、細かい打ち合わせとなった。僕らの前でその部分を舞台で稽古して見せてくれ志の輔さん。僕と川島(佑介)さんはジッと見て、アイデアを考える。そのアイデアが実現できるかどうかを舞台監督とともに話しあい、段取りを決める。志の輔さんといろいろ話し合い、細かなことを決めていく。なかなか有意義な時間だぁ。志の輔さんの頭の中にあるものを具体化していく作業。「プログラムその四」たのしみです。

1月19日(木) スタジオフォー
「スタジオフォー演芸&ジャズのコラボライブ!はたしてどうなることやら第三弾!」松元ヒロ、快楽亭ブラ房改め、立川吉幸、北沢直子(fl)、寺村容子(p)、西島由紀子(b)、天川洋一(ds)
ちょっと遅れちゃいました。ヒロさんが談志さん話をしていました。いつも楽屋で話てるやつじゃーん。今日もノッてるぜ、ヒロさん。休憩時間にヒロさんに会う。知らん顔してそばをとおると「あれっ、テツクロさんっ、えっ、きてたの?、えっ知らなかった、テツクロさんきてたの知らなくてやってた」と、マンガみたいな動きをして喋った。そんなとこがすっごくおもしろい。じゃあ、僕が来てること知ってたらどっかかわんのかいっ!ってツッコミたくなるセリフ。ヒロさんってかわいらしいなぁ。7つも8つも年上だけど・・・。大大先輩だけど。

1月20日(金) 静岡 ケントス
伝の会、今年初の舞台は静岡。ひかりで一時間というのは、アッという間だ。グッスリ寝てはいられない。目覚ましかけときました。
静岡ーーーっ。スタッフと待ち合わせてケントスへ。100パーセント伝の会初体験の人たちに緊張しますわな。ハイソな男性女性の方たちに、一応決めてきた演目の変更をし、いざ出陣。そしたらまぁ、元気な方たちで、「てっちゃん、てっちゃん」と声をかけられる。こりゃあ、酒も入ってるようだから、演奏中騒がれるかなと心配したが、それがまた、演奏はよーく聴いてくれる。なんだか気持ち良く最後までやらせていただいちゃった。聞けば文化人の方の集まりだとか。楽しみ方を知っているお客さまたちだったのだ。

1月21日(土) 伝の会豊田編
豊田市参号館にやってきました。トヨタの街。伝の会初めてのお目見えです。良いお客さまに恵まれて良い時間を共有させていただきました。茶話会をつけましてね。ライヴ後にロビーでお茶とお菓子を用意していて、お客さまがホッとしてるとこに出ていって一曲やりましてね、楽しかったです。定期的に来たいところです。

1月22日(日) 伝の会講座&伝の会浜松編
楽器博物館の講座をやりました。「楽しく三味線を弾こう」みたいな。館長と仲が良いこともあって、企画してくださいました。小中学生対象で当初は90分を二講座だったのですが、宣伝したら、応募が増えて三講座となりました。初めて三味線に触れる子どもたちが、笑ってるうちになんかが弾けるようになってるといいなぁ、と思いながらはりきって教えましたよ。だから90分三つはしんどかった。。。でも、子どもたちも一生懸命やってくれました。
ガクガクになって、美笠へ。今夜のライヴの会場です。料亭ですね。宴会付きラ イヴ。決してライヴ付き宴会ではない(笑)。発売する前に売り切れるという、不思議に人が集まるところ。良い所なんです。まぁ、異様な盛り上がりで、アッという間に宴会です。

1月23日(月) 浜松〜志の輔パルコ
この三日間は毎日早起きだった。今日も早くから行動する。伝の会を応援してくださってる方々への挨拶まわり。突然行ってビックリさせるというやつ。
東京行きの新幹線に乗ったのは午後も結構すぎた頃だった。一度自宅に帰って出直したかったが、そうもいかない時間になってしまい、そのまま渋谷パルコに直行。今夜から楽日までは僕が出囃子担当なのだ。それにしてもなににしても、昨日からプログラムその四が始まった。三席目の「狂言長屋」のために志の輔さんに言われてお囃子さん達を頼んでいる。うまくいったかどうかが心配。まあ、うまくいかないわけはなく、志の輔さんが思っている以上に素晴らしい結果を出しているに違いないのだが、どちらにしても足はパルコに向かって早足になった。
昨日見に言っていた僕のお弟子さんから「志の輔さん、さすがに声が・・」という連絡もあり、心配。声を出す糸が三本あるとしたら、そのうち一本が切れた感じらしい、「歓喜の歌」の時に。でもどうやら、二本で各1.5本分出せる技を思いついたので、今夜は大丈夫とのこと。なんだかスゴイ話。わかるようなわからないような(笑)。とにかく本人は声の調子がと言うが、「普段とかわんないじゃない」って感じ。それほど普通なので安心だぁ。
九「で、お囃子の方は?」
志「ん?」
九「いや、問題なかったですか?」
志「いーや、ぜーんぜん、スゴイっ。カンペキよぉ」
わかってはいたけど、その言葉聞いてやっぱり安心。。。さーて、気持ちよく高座に上がってもらうためだけ考えて三味線弾くぞーーーっ。。。

1月24日(火) 志の輔パルコ
朝、獅童くんとこのお稽古。
今夜は、妻と娘と友だちが見に来ている。9才になる娘は僕らの楽屋に居させてもらう。志の輔さんから「わぁーー、オイオイ、かわいいなぁ、お菓子たべなさーい」などと、肩をつかまれて声かけてもらってる。うらやましいやっちゃ。
娘は「歓喜の歌」をDVDで見ている。「これって、ナマでみたらもっともっとスゴイんだろうね」と言っていた。「最後のとこ見たいな」と言うので、袖からこっそり見せてあげた。
家へ帰って来て、寝る時にしみじみと会話した。
九「舞台裏っていいよな」
娘「うん」
九「志の輔さんが出囃子にのって出ていく寸前ってかっこいいよな」
娘「うん、カッコイイ。なんかまわりにたくさん人(お弟子)がかこんでるね、すごく楽しかった、おやすみ」
九「グーーっ」
娘「さきに寝るなーーー」

1月25日(水) 志の輔パルコ
僕が志の輔さんに相談されてプログラムその四のために頼んだのは囃子方三人。小鼓(川島佑介)・大鼓(田中秀幸)・笛(鳳声晴久)。歌舞伎囃子・長唄囃子と言います。つまり、僕の仲間たちです。機嫌よく楽しんで22日から舞台を勤めてくれています。
出囃子の太鼓、大太鼓はお弟子さんたちの役目。落語界では前座の方たちが勤めていらっしゃいます。今回、川島さんたちを呼ぶときに、その四の舞台を勤めてもらうことももちろん、志の輔さんと僕の中で、ちょっとしたアイデアがありました。出囃子の太鼓や笛もやってもらえないかなぁ、と言うこと。もちろんちゃんと頼めばやってくれるでしょうが、ノリでもってといいましょうか、川島さんたちがやってみたいなぁと思ってやってくれることがベストだと思ったのです。まんまとそれがうまくいって、「アッチャン(僕)がそんなに肩入れしてる人で、アッチャンが三味線弾いてるんならやってみたいなぁ」と言ってくれたのです。出囃子の手を打つことは、何の造作もないことですが、問題は出囃子の雰囲気をだせるかと言うことです。格式ばっちゃいけないし。そこをわかってくれないとやれないし、わかろうとしてくれないとダメなんです。そこが、流石、川島さん。まんまと師匠のファンになってくれて、この人のためならっていう太鼓を打とうと考えてくれました。二、三日お弟子さんたちのたたく太鼓から雰囲気をとり、今夜からやってくれました。
しかも客入れの時に聞こえる一番太鼓と開演の時の二番太鼓(僕らの世界では『着到』といいます)もやってくれるという。その二つは寄席風ではなく、僕らの世界のでと注文しました。つまり歌舞伎囃子であったり長唄囃子であったりする時の打ち方で。開演時、大太鼓・締太鼓・能管で、僕らが聞くいつもの着到をやってもらいました。それを聞きながら、少し涙ぐみました。
志の輔さんにきかせたかった音楽だったのです。一番シンドイ千秋楽までの三回。この音聴いて乗り切ってくださいって。いよいよ明日千秋楽。終演後楽屋で師匠とビールしながら、千秋楽のお客さまってどんな人たちなんだろう?と話がはずみました。

1月26日(木) 美野里町/志の輔パルコ千秋楽
朝7時過ぎに事務所の谷田部と出発。茨城県美野里町の納場小学校へ向かう。外環から常磐道ですね。途中のSAで邦さんと落ち合う。みのーれの関さんと会うのは一年ぶり。今日は納場小学校4年生に長唄三味線を聴かせたり体験させたりするのです。こういうの伝の会のライフワークですね。三時間目は4年1組、四時間目4年2組。2ステージとでもいいましょうか。子どもたちは素直でかわいい子ばかりだ。伝の会の場合、古典芸能や邦楽というよりは演芸に近いので笑っているうちに長唄三味線に親しんでもらう形なのです。給食を子供達と一緒に食べる。1時過ぎ、納場小学校を後にする。
一路、渋谷パルコへ。120キロメートルくらいかな。三郷まではスイスイ行くだろうが都内が時間かかるだろう。到底、三時開演には間に合わない。出囃子が弾けない。でも僕の担当。じゃどうしようか。。。弟子の鉄駒と鉄六を配置してある。一席目を鉄六に二席目を鉄駒に。休憩はさんだ三席目には多分僕が間に合っているだろう。でもなんとか開演に間に合うように着いちゃった。袖に行くと鉄六がスタンバイしてまさに弾き出すところだった。「梅は咲いたか」良い具合に弾いている。まあ、やらせて良かったかなとガッテン。二席目の鉄駒もなんなくこなした。三席目は僕。太鼓も志の春さんから川島さんに変わってもらい、「中の舞」を。昼の部の出囃子は三人で交代しながら弾きました。前代未聞だなこりゃ。。
終演が六時になっちゃった。開場まで30分しきゃない。志の輔さん、ぜーんぜん休めないじゃん。夜の部は僕が全部弾きます。お囃子も川島さんたちで。志の輔さんに快く噺してもらえるように。トップで完走するマラソン走者のように光り輝いてる志の輔さんは、「買い物ぶぎ」「歓喜の歌」でラストスパートをかけ「狂言長屋」では一言一言かみしめるように噺していました。打ち上げの時に「狂言がこれで最後だと思うと、アドリブいれてひっぱろうかなとも思ったぐらいよ。きっもちいいんだぁ、お囃子が後ろから聞こえてるし、日本の音だよな、12席のうち、相方がいたのはこの噺だけだったじゃない、淋しくてさぁ、だってもう一生やれない噺なんだよ、落語だけじゃ成立しない噺なんだから、間に狂言が入らなきゃ噺になんないんだもの。ということは(茂山)逸平くんとじゃなきゃできない噺ってことでしょ。あんなに苦しんでああだこうだと作り上げたけど、これでおしまいなのよ。だから淋しくってさぁ」としみじみ志の輔さん語ってました。
逸平さんたちが師匠みたいな頭にするというので、お囃子の川島さんたちにもしてもらってたら、いつの間にかスタッフが全員オールバックにしていた。ちょっと引いたが、テツクロさんがしないのはおかしいだろうと言われ、渋々オールバックに。カーテンコールも終わり、客席で全員で乾杯。そのあとパルコの中で15人くらいで打ち上げ。昇太さんいる。0時、そろそろお開きにということで、本日数度目の手締め。
「てつくろさん、もう一軒ですよ」と言われ、あわてて車を違う駐車場に移動し、合流。終始にこやかな志の輔さん。楽しかった、楽しかったと。でもこの一か月、年賀状一枚書く余裕がなかったと。それほどシンドイことだったのだ。 スゴイことをする人だ。3年か5年前、冗談で「そのうち一か月ゃったりして」と言ったことが実現してしまう現実。それを読んでいた大竹プロデューサー。2時すぎに大道具の方たちやスタッフも登場。いままでバラシや諸々やっていたのだ。午前4時をまわりそうなので解散。今夜、何度やったかわからない手締め。
外にでると冷たい空気が心地よい。
「てっちゃんありがとね。ほんとありがと」
ヨッパライの志の輔さんの手の力の強いこと強いこと。
「こちらこそありがとうございました。師匠おつかれさまでした」
ジーーーン。。。。。。 おつかれさまーーー。
志「ラーメン屋?」
九「ええ、両側ラーメン屋ですよ」
志「食べてこう、こっちがいいや」
九「えっ?食べるの?」
志「ありゃ、狭いなぁ」
九「じゃあ、こっちにしましょ、あっさりしてて身体にいいですよ」
志「うんっ」
なんだか蜘蛛駕籠に出てくるヨッパライの人みたいな志の輔さんと我々でラーメン食べて解散。
ほんとにおつかれさまでした。
志の輔さん、お客さま達にあついあつい感謝をしてらっしゃいました。

1月27日(金)
そんなわけで、2時間くらいしか寝てなかったので、眠いお稽古日の始まりでした。でもお弟子さんの顔みると、うれしくてしゃべりが多くて、稽古時間がのびのびになるのでした。ま、いつものことかな。
夕方、志の輔さんから電話かかってきました。「やっと声が出てきたので、みんなに電話かけてるんだ」というお礼の電話でした。こっちがお礼を言いたいくらいです。

1月28日(土) 松永懇親会
「松永」って普通にある名字だから「松永鉄九郎」っていうのも本名だと思う人も多かったりします。最近、とくにさまざまな人に会うからでしょうか、ほんとに本名だと思ってる方が多 いです。今日はその松永流の懇親会の日。場所決めを僕がしたのでなんだか責任があったりして。司会進行もやらせてもらってます。

1月29日(日)
朝、お弟子さんのお稽古。昨年末から入ったお弟子さん二人。
これはまた違うお弟子さんに教わった、大山の一力というキムチ屋さん。今日買いに行きました。うまいうまいと一家で大喜び。ここ数年毎年伝の会で韓国に行くのですが、最近わかったことは、韓国だったらどこのお店でもキムチがおいしいとは限らないということ。僕の中でキムチの好みがハッキリとしていることでした。だから、好みのキムチに出会うとうれしいったらありゃしない。その味なもので、一力バンザイです。これで安心などと、わけのわからない安堵感があります。

1月30日(月) 堅倉小学校
茨城県の美野里町に四つあるうちのひとつの堅倉小学校に行きました。三味線の楽しさを伝えに行くのです。伝の会のライフワークですね。外環のとこで邦さん乗せて。この小学校は昨年も来たところで勝手がわかってるので楽です。二クラスある4年生。松組と竹組というのです。4年松組。カッコイイですね。一クラスずつ、45分×2公演やってきました。素直な良い生徒。良く笑い良く学びですな。

1月31日(火)
獅童くん宅のお稽古と自宅の稽古。今日で今月終わりなんだぁ。あわてて来月の稽古日を決める。雨がふりだした。
3/10・11の「伝の会本公演」の予約が順調に入ってるそうな。
3/7の志の吉さんとやる公演はどうやって宣伝しよーか・・・。
3/22の京都昼夜公演も今回はいろんな所に宣伝したい、どうしよう・・・。
4/11の大阪も同様。
もしこの日記をお読みの方で、関西方面の宣伝媒体などをご存知の方はいらっしゃいませんかねえ。

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