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鉄九郎の青?裸々な日常 第132号

2006年10月1日〜31日

西で東で伝の会! ライブ・ライブ・ライブ!

10月1日(日) 伝の会60分 ここでナイト上方亭(大阪)
いやいや、十月になっちゃったなぁ。驚いた。 九月の晦日 ちょこっと寝たら 十月に さて、支度して新幹線に乗らなきゃ。あ、その前に新橋演舞場に寄るんだ。 獅童くんの「森の石松」の舞台稽古覗くんだーーーっ。 もう出なきゃなぁ。三味線と着物持って。 新橋演舞場に行く。楽屋口にやけに報道陣の姿が。舞台稽古真っ盛りの劇場に侵入!! ひとつのものが出来上がって行く姿を観るのは楽しい。 獅童くん良いです。「あ、おはようございますっ」花道から僕を見つける。その気の配りが好きですなぁ。 もっともっと観ていたいけど、新幹線の時間が迫ってきた。あわてて東京駅へ。
満席。えーーーっ、のんびり行けないのかぁ。新大阪まで満員はシンドイなぁ。お尻痛くなって新大阪着。邦さんとスタッフは、もう先に行っている模様。御堂筋線でなんばまで。上方亭は六時にならないと入れないのです。で、六時半開場なのです。まあ、ちっちゃな所だけど、それでもスタッフは大変ですな。僕と邦さんもかるーい音合わせっくらいしかできない。七時開演。とにかく一曲弾いたら落ち着いた。ここは、とにかく気に入ってる場所。 好きなこと話して、弾いての60分あっという間。日曜の夜に、よくお客様いらしてださったです。感謝しています。ここでしかできないライヴをいろいろやってみたいと思ってます。フラッとゲストに来てもらったりも考えてます。こんなわがままなライヴをワッハ上方亭なら許してくれそうな空間なのです。次回は一月末にやりたいとこだけど、どうやら会場があいてないらしい。とにかく人気の小屋で。二月の末か三月の頭かな。

10月3日(火) 伝の会 生聴き80分 庚申塚編
どうもどうもどうも、ありがとうございます。ありがとうございました。いやいや、「邦さんの目の手術うまくいったね、退院おめでとう東京公演」に、たくさんの、満席の、お客様がつめかけてくださって、伝の会会員一同(二人ですが)大喜びで、「とちったらいかんぞー」というプレッシャーの中、あいかわらずのトークとそこそこの三味線(謙遜でっせ)をお送りいたしました。ご来場の皆様、心より感謝いたしております。見えづらかったり聞きづらかったりとすみませんでした。月に何度か来る会場で自分たちのライヴってのは、不思議な感覚でした。ホームグラウンドって感じなのでしょうか?(聞かれてもね)久々にやりましたね 「からすの恩返し」。あんまり久しぶりなんで家でCDを聞いてきたくらいです。一日の大阪、三日の東京、七日の横須賀、八日の京都と今年のラスト4回のライヴの半分が終わりました。 淋しいですな。せめて東京で、あと一回くらいできないかなぁ?

10月4日(水)
娘が肉を焼いてくれた。
「うーーん、いいにおい」
娘は肉が大好きだ。
娘「おいしかったよーー、これ」
娘はとっくに夕飯は済んでいたのだ。
娘「いいですねぇ、この油が。また食べたくなっちゃうねぇ」
薄切りの豚肉をサッとフライパンで焼いて、ゴマ油と塩で食べるのが流行っている。
娘「うーーん、この油おいしそう」
けっこう、油が好きなのだろう。
娘「かたむけてのみたいね」
よしなさいよっっっっ!

10月5日(木) 伽羅(雌猫)言 5  姉弟
宇太(雄猫弟)「ねーちゃん」
伽羅(雌猫姉)「なによ」
宇「きょうはさむいね」
伽「なによ、わざわざ話かけて気温の話?」
宇「きおん」
伽「暑いとか寒いってこと」
宇「き・お・ん」
伽「寒くなってきたのよ、季節ってのがあるのよ」
宇「きせつ」
伽「暑い時とか寒い時とか」
宇「き・せ・つ」
伽「アンタいちいち『・』いれてしゃべんないでよ、バッカじゃないの」
宇「きーせーつー」
伽「だからって伸ばさないの。雨も降ってるでしょ」
宇「あめつめたいね」
伽「あらっ、雨にあたったことあんの?家ん中に住んでんのに」
宇「まどのとこで」
伽「アミ戸になってるときにあたったのね、吹き込んできたりするもんね」
宇「あみど」
伽「ご主人はお稽古よ」
宇「ひとがくる」
伽「そうよ、お弟子さんっていうのよ」
宇「いろんなひとがくるね、すきだなぁ」
伽「アンタ、結構可愛がられてるじゃない。そのポーッとした顔が、たまんないのよ、きっと。横長の丸顔なんてマンガみたいだもの」
宇「まんが」
伽「落語家の名前じゃないわよ」(編集部註:桂まん我という落語家さんが上方にいらっしゃいます。)
宇「・・・・・」
伽「いいわよ、どうせアンタにはわからないわよ。でも、ご主人は意外にこんなの好きなのよ」
宇「いがい」
伽「アンタ、お稽古場のそばにいなくていいの?めずらしいじゃない、二階にいるなんて」
宇「だってさむいじゃない。だから、ひとがきたときだけ、したにいくのさ」
伽「なにが『のさ』よ。だけど、アンタ考えてんじゃない。そうなのよ、いっつもいっもお稽古日の日になると、アラっ、『お稽古日の日』っておかしいわね。『お稽古の日』かしら・・・『お稽古日の時』かしら・・・『お稽古の、日の日』かしら、ヒャハハハハハーー。おっかしーーっ、宇太きっとお腹かかえて笑ってんだろーな、ね、宇太っ」
宇「・・・・」
伽「・・・・・期待したワタシが悪かったわ。わっかりゃしないのよねぇ、こういう高級なのは」
宇「こーきゅー」
伽「じゃなにがわかるのかって言ったって、ないのよねぇ、ただただポーッとしてるだけで、頭の回転が遅いのよねアンタは。」
宇「か・い・て・ん」
伽「・・・・ツッコマないわよ。『・』入れようとなにしようと」
宇「かっいってっん」
伽「・・・・ばっかじゃないのぉ・・・」
宇「かっついっつてっつんっつ」
伽「・・フフ・・・なに言ってんのかしら・・・おもしろくナイワヨ」
宇「ごっっつしゅっっつじんっ」
伽「キャッハハハハーーーっ。アハハハハーーっ、アンタ、ハハハハー。、馬鹿ねーっ、くっだらないわねぇ、キャハ、だいたい、さっきから言いたかったんだけど、なんでアンタずっと平仮名でしゃべれるのよーーーっ、アーーーッハッハッハハーー、アンタ、ほんっとおかしいわね。『ご主人』をどうやったらそんなふうに発音できるのーー?」
宇「ごっつっしゅっつっじっっっっつっっん」
伽「ギャー、ハハハハハーーー、もう・・・もうカンベンしてよーーっ、おなか・・・おなか痛いわよーー、アハハハハ、馬鹿なネコねーーーっ、ヒャーーハッハッーーー」
宇「お・・・・・なっっつ・・かっっっ」
伽「ギャーーーハハハハハーー、ツボだわっっ、アハハハハーー」
宇「つっっっぼっっつ」
伽「・・・・・それはおもしろくないわよ」
宇「あ、だれかきた」
トテトテトテトテーーーー
ニャーー
あっら、宇太ちゃーーん、イイコイイコーー
ンニャーー
伽「ばっかじゃないの・・・・・アタシも行こっと」
トテトテトテトテトーーー

10月6日(金)
傘がとばされるどころか、自分も飛んでいってしまいそうな雨風の中を出かけて行った先には、素晴らしい出会いがあった。46年間使ってきた僕の身体。だいぶくたびれてると感じる年になった。でも大体元気で健康な僕は、病院とのつきあいはあまりなく、疲れたからサウナに行ったりマッサージに行ったりする習慣もない。でも、さすがに最近「ちょっとくたびれてんじゃないの」と感じるようになり、妻が行っている鍼灸師の先生のとこへ連れて行ってもらった。以前からお会いしたい人だった。スゴイ人だとは知っていた。会った途端に親しくなった。うれしいですな。「内臓も元気、大病もない。ただ、睡眠が浅い」意外でしたな。あんなによく寝るのに、僕の睡眠は浅かったのかぁ。ふーーーん。なんか神経質そうな人みたいで良いですな、睡眠が浅いなんて。いろいろ話して、もちろん治療も受けて、なんか目からウロコみたいのが落ちて帰ってきました。明日も行くのら。横須賀に行く前に。雨やむといいなぁ。

10月7日(土) 伝の会横須賀編  横須賀市逸見公民館
逸見、へみ、というところです。逸見公民館。公民館は全国でなくなりつつあります。○○センターになったりしております。今では珍しくなった「公民館」でのライヴです。「公民館」は音の響きが良かったです。心地よく弾けました。地元のお客様がたくさん集まってくださり、初めての伝の会体験をしたのでした。なかなか楽しい会でした。また行きたいです。公民館のうちに。

10月8日(日) 伝の会京都編 秋の京都…伝の会 in 来洛座
祇園の来洛座でのライヴ。にぎにぎしく皆様に集まっていただき、濃いライヴをしました。一日から始まった四回ツアー。無事に終わりホッ。

10月9日(祝) 大阪 
昨日のライヴも楽しみだったのだけど、今回の関西はもうひとつ楽しみがあるのです。それはね、それはね、繁昌亭に行くことなんすよ。いろんな人にね、「繁昌亭行ってきたよー」って言われ、写真とか見せてもらってて、いつかは行きたいなぁと思ってたんです。そしたら、こっちのスタッフが段取りしてくれたのです。昼席はもちろん満席だったんですけど、楽屋から入れてもらって。出囃子でKさんいるじゃんっ。ロビーにぬけて、キャーー、きれいっ。二階の一番後ろで立ち見しましたあ。この場所からでも舞台が近いっ、驚きっ。終演後、席亭さまにもご紹介いただきましてね。 楽屋行ったら「?」の小米朝さんがいらっしゃってね。
小「どしたの?」
九「いやっ、おにいさんの顔見に」
小「えっ、客席にいたの?」
九「はい」
小「えーーーっ」
てなもんでね。うれしいですねぇ。若旦那に話しかけていただいて。
舞台にも立たせていただきましたぁ、いやぁ、眺めが良い。
ここで、ここで、ここで、伝の会やりたーーーい。

10月10日(火) 
娘「『筆・墨』っていう本読んだらさぁ、いろんな墨があんだよぉ。丸いのとか大仏さんとか、これむいたら中にチョコが入ってるよね、みたいなの。金色のもあるんだよ。『筆・墨』っていうからさ、いろんな筆があんだろーな、墨なんかどーでもいいよなぁと思ってたらさ、おもしろいの。筆がどーでもよくなっちゃった、あははは。」 ていうか、娘よ、なんでそんな本読もうと思ったんだ。

10月11日(水)
お稽古日。10/29にライヴをするスク☆ハジ(=女性版伝の会ともいうべき鉄駒・鉄六のユニット名「スクイーズ☆ハジキーズ」の略。三味線の奏法に「スクイ」「ハジキ」というのがありまして。)の稽古もみましたな。がんばれーーーっ。
11/30に、なにかやるっていうのが決まりました、エヘッ。「テツクロ主任 上野広小路亭ライヴ」、キャハッ。チラシ制作に入りましたなっ、コホン。
海外行ったりして何年も休んでた、お弟子さんが帰ってきましたね、うれしいですね。復帰です。

10月12日(木)
娘「地球は隕石が約十回も衝突していまの大きさになったんだよ」
テツクロ「ほぉ、じゃすごく大きかったんだね」
娘「火星は一回もぶつかってないんだよ」
テ「え?」
娘「生き残りなんだよ。水星がはやいんだよ」
テ「なにが?」
娘「太陽のまわりをまわんのが」
テ「へぇ」
娘「火星が一回まわる間に、水星は二回くらいまわるんだよ」
テ「よく知ってんな。なんか食べようよ」
娘「あんまり減ってないよ」
テ「パパは減ってるんだよ、お前だって食べとかないと、夜ご飯が今日は遅いから、大盛軒にいこう」
娘「いやだ」
テ「いいじゃん、ラーメンイヤだったら餃子とか食べたら」
娘「いやいや」
テ「おそば」
娘「いやだ」
テ「なんでもいいじゃん」
娘「わがままなのよ、『五色の森と闇の魔女』」
テ「なにが?」
娘「学芸会」
テ「演目か?」
娘「そう、五色の魔女」
テ「派手だなぁ」
娘「あは、ちがう、森」
テ「もりそばがいいのか」
娘「違うって」
テ「五色の魔女」
テ「だから派手だなってのよ、マルチカラーみたいだぜ」
娘「あっ、違う違う、キャハ、闇の魔女」
テ「五色はなんだ?」
娘「コビトなんだよ」
五色のコビトってどんな色だと思う?」
テ「マルチカラーっぽいじゃん」
娘「そうじゃなくて、ひとつひとつの色で」
テ「そんなことありえないだろ、一人で五色でいいだろ」
娘「五人のコビトがいて、それぞれ」
テ「マルチカラー」
娘「違う、でたなぁ、いつものしつこいキャラが」
テ「でるさ」
娘「派手な色だとおもわない?」
テ「そりゃ、一色ずつだったら地味な色じゃないだろ」
娘「でしょ、赤とか黄色とかさぁ」
テ「そうそう」
娘「でしょでしょ、なのに黒がいるんだよ」
テ「えっ、黒が入っちゃってんのか」
娘「そうそう、入っちゃってんの」
テ「あははは」
娘「あはははは」
娘「家帰ったら、カイキャクゼンテン練習していい?」
テ「しろよ、開脚前転」
娘「カイキャクコウテンの方が難しいよ」
テ「やってみろよ開脚後転」
娘「もうお腹いっぱい」
テ「食べられないか」
娘「うん、パパ食べられる?」
テ「ああ。おいしいなココ」
娘「うん、やっぱりガツンと食べたね」
テ「焼肉になりそうな気がしたんだけどなぁ」
娘「やっぱり肉だよね」
テ「五色の肉」
娘「気持ち悪いよー。五色の森」
テ「ヘンだろ」
娘「茶色、こげ茶、黒・・・」
テ「三色だな」
娘「パパ、今日帰って来る?」
テ「ああ、帰ってくるさ」
娘「明日は?」
テ「ここんとこずっといるよ」
娘「ずっといるけど、昼間はいないってことでしょ」
テ「うーーん、結構いると思うよ」
娘「お金持ってんの?」
テ「あと二千円ある」
娘「足りるの?」
テ「大丈夫だろ、ダメだったらお前置いていく」
娘「やだよーーっ」
テ「ははは、安心しろ」
娘「できないよー、フツーにやりそうだもの」
テ「いや、ちょっとは気にするよ」
娘「そういうことじゃないだろっ」

10月13日(金) 国立稽古場/大塚のホテルで伝の会
だるーい。なんだかあんまり寝てない感じ。事務所によってから国立劇場の稽古場へ。20日の(七々扇)左恵さんの日舞のお浚い会の下ざらいです。どうにも調子が悪くていけません。
夕方終わって、邦さんとタクシーで大塚へ。パーティのゲストで40分くらい伝の会をやってくれとのこと。パーティでそんなに長い時間やるのは、こっちもお客様も苦ですわね。だってお客様はおいしいもの食べて歓談したいだろうしね。だまってろって言うほうが無理ですものね。だから大抵10分か15分にしてもらうのです。しかし、本日のお客様たちったら素晴らしいの。ちゃーーんと聴いてくださるの。ドッカンドッカン笑って。いやーっ、楽しかった楽しかった。こんなパーティならいつでもござれですわ。すっかりご機嫌になり、終演後はゆっくりと食事をさせてくれました。久々に邦さんとクールダウンしながら食事。

10月14日(土)
朝早くに起きて、王先生のとこへ。上半身に疲れがグーッと出てきていてるのだそうだ。火針を使ったあっと言う間の治療で楽になった。帰宅してお弟子さんの稽古。治療のあとの稽古はシンドイな。眠くて眠くて。そういやぁ、治療のあとは、ゆっくりして昼寝なんかすると良いなんてことを言っていたな。

10月15日(日)
ちょいとゆっくり寝ようと思ったが九時に起床。もっと寝られたのに目が覚めちゃった。ま、起きたら起きたで、電話とかかかってくるし、仕事もあるんだけど・・・・。昼からお稽古。大半はスクハジの稽古となった。29日のスクハジのライヴでは「松の翁」を彼女らが演奏する。唄のなち子(松永鉄文智)さんが来てくれて稽古。なんどもなんどもやってもらう。

10月16日(月) 伽羅(雌猫)言 6  午後八時
伽「目がさめたわね」
宇「ウウ」
伽「暗いわよ」
宇「ウウ」
伽「今日はポッカポかの良い天気だったから、朝からぶっとーしで寝ちゃったわね」
宇「ウウ」
伽「今の・・・キセツっていうのかしら、なんか、暑くもなく、寒くもなく、みたいなのっていいわね」
宇「ウウ」
伽「だけど、なんでこんなに寝られるのかしらね、だって真っ暗になったらなったで寝てるのよ」
宇「ウ、ウウ」
伽「そうよね、アンタは気にしないわよね、だけどね、アタシは気がついちゃったのよ。だってね、ご主人たちは、そんなには寝てないのよ」
宇「ウ」
伽「・・・・」
宇「ウウウ」
伽「パシッ!」
宇「ウッ」
伽「『ウッ』じゃないわよ、あんな、このままカタカナの『ウ』だけですますつもりじゃないでしょうねぇ」
宇「ッ」
伽「妙な発音しないでよっ!・・・・あらっ、なんの話だったっけか?・・・あっ、そうよ、あたしたちがよく寝るってことよ。アタシはね、なんか、アンタと一緒にいるから、明るいうちは寝るもんだと、どこかでの、心のどこかよ、アハッ、心だなんて・・・ポッ」
宇「エッ?」
伽「恥じらいよ、ったく、わかんないんだから。・・・寝るものだと思ってたの。だから、当たり前のように、ご主人たちも寝てるんだろーなぁって思ってたの」
宇「ウン」
伽「でも、違うのよ」
宇「チガウ」
伽「そうよ。ずーっと起きてんのよ」
宇「アノコハ?」
伽「ちっちゃい子?」
宇「ウン」
伽「ちっちゃいのは、よく寝てるわね。あたしたちより寝てるようなときあるわよね。」
宇「ウン」
伽「不思議なのよ、ソファーで寝ちゃってさ、ごはんも食べずによ。ご主人ベッドに連れて行ってんでしょ?」
宇「ソウソウ」
伽「お腹減んないのかしらね」
宇「ウウ」
伽「もう真っ暗ね」
宇「ウン」
伽「あとちょっとしたらご主人たち寝るのよ」
宇「オフロ」
伽「あ、そうそう、お風呂入るんでしょ」
宇「ウン」
伽「気持ちいいんだってね」
宇「ボクダメ」
伽「アタシだっていやーよ。でもご主人たちは大好きなのよ」
宇「オフロ」
伽「そう、お風呂が」
宇「ネーチャン」
伽「なぁに?」
宇「モウダレモコナイ?」
伽「こないでしょ、お弟子さんたちは来ちゃったんでしょ」
宇「ガクーン」
伽「なにがガクーンよ、なでてもらいたいんでしょ」
宇「ウン」
伽「また、明日よ」
宇「アシタ?」
伽「そういうのよ」
宇「?」
伽「ご主人たちが寝るでしょ」
宇「ウン」
伽「で、起きると『明日』って言うのよ」
宇「ウウ」
伽「あらっ、また、『ウウ』になっちゃったわね。そういえばアナタさぁ」
宇「ウ?」
伽「いい加減、ひらがな覚えなさいよ」
宇「ヒラガナ」
伽「それは、カタカナよ。アタシなんて、適度に漢字まで使えるようになったのよ」
宇「カンジ」
伽「もう、普通に漢字よ。ちっちゃいのよりたぶんアタシの方が漢字よ」
宇「フツウニカンジ」
伽「そうよ。ボーっと寝てないで、いろいろ・・・すんのよ」
宇「ナニヲ?」
伽「うーーん、なんて言うのかなぁ?・・・なんとかって言うのよ」
宇「ナントカ?」
伽「この次までにわかるようにするわよ」
宇「ナントカ」
伽「そうよ、今の使い方あってるわよ」
宇「ウウ」
伽「あらっ、また『ウウ』なの。『アリガト』っていうのよ」
宇「アリガト」
伽「そうよ。アンタだってアタシと姉弟なんだから馬鹿じゃないはずよ。ちょいとボーっとしてるけど。やればできるのよ」
宇「ナニヲ?」
伽「・・・・だから、この次までにっ!!」

10月17日(火) 国立稽古場
24日の長唄協会演奏会の下ざらい。勝彦くんと「新曲浦島」を演奏する。三味線四人は同門で揃えた。うれしい、囃子は(梅屋)福太郎師が受け持ってくれた、感謝。当日、良い演奏ができるかな。

10月18日(水)
オフですね。なんで、今日がオフなのかが、少し疑問なのです。手帳には大きな○が書いてあるのです。でも内容は・・・・。間近になってもわからないので、とりあえず王先生の予約をいれました。診療所を出て携帯を見ても、電話もメールも仕事関係のはありませんでした。帰って昼寝。ドンドン身体が楽になって気持ちが良いです。夜になっても、どこからも電話がかかってこないということは、やっぱりオフだったのですな。しかし、あの○はなんだったんだろぉ?

10月19日(木)
午前中動きまわって、午後から稽古。暑いぞ、本日。Tシャツ一枚だぞ。

10月20日(金) 国立劇場 日舞「秀扇会」
(七々扇)左恵さんとお母さんのヒデ花さんの日舞の会。邦さんのお仕事ということですな。最後に(花柳)翫一さんと左恵さんで踊った「連獅子」に、弾きながらウルッと来てしまった。他にも左恵さんのお弟子さんは知りあいの方も多く、踊るごとに「がんばったなぁ」みたいな感情が出て仕方なかった。
帰りの車の中、電話三昧。こんなのも久々だ。今、三つのライヴのことで右往左往している。決まりかけてるもの、チラシの期限が迫っているもの、出演者の交渉・・・。小米朝さんから電話があって、大阪にかけたり、沖縄からかかってきて、こっちからも別の沖縄の人にかけたり、京都だったり、東京だったりーーーっ。いやぁ、電話って便利ですなぁ、しみじみ。。。とにかく時間がない。あさってには徳島いかなあかんし。明日、志の輔さんと相談もしなきゃいけないし・・。うーーーん、頭から湯気がでそうだ・・・・いや、出ている。

10月21日(土) 志の輔らくご21世紀は21日 新宿明治安田生命ホール
昼間は稽古。 夕方、新宿に。ロビーゲストは、ウチの事務所から、筝の中井さん。 昨日心配した、身内やら友人のチケットもうまく行く、ホッとひといき。今夜の噺、20余年前だろうか?志の輔さんを好きになった噺、「お血脈」。うれしい。

10月22日(日) 徳島
朝六時に起きてお出かけしました。午後一時に帰宅して、荷造りして羽田へ。羽田夕方だっていうのに、スゴイ人・人・人、なんじゃこりゃーーっ。18:25発徳島行き最終の飛行機に乗りました。最終だからでしょうか、徳島空港に着いて、飛行機降りるときに、客室乗務員のみなさんが、口々に「お帰りなさい」とおっしゃるのです。ま、確かに機内は阿波弁一色(?)のような雰囲気はありましたが、僕に向かってもにこやかに「おかえりなさい」と・・。いや、来たのですが・・・。迎えに来てくれた友人が私服だったので、「会社の帰りに寄ってくれたんじゃないの?」と聞くと、「今日は日曜日ですよ」と・・・。おやおやっ、今日日曜日だったの?・・・・なんか道も電車も空いてて、飛行機が混んでてって、日曜なんじゃなーい。

10月23日(月)
死んだように寝て、朝八時に目覚ましがなった。お腹がやけに減っている。朝食食べようっと。ちなみに、ホテルに泊まってもほとんど朝食は食べたことがござんせん。朝食断ってるくらい。今朝の分はことわんなくてヨカッタとさ。
「洋食と和食とお粥がございますが?」
「思い切って和食を」
「・・・・はい」
マジメな店員さんは、軽く会釈をして立ち去りました。
九時にお迎えが来た車に乗ったら師匠(鉄十郎)が乗っていた。(杵屋)新右衛門さんを迎えに行き、会場へ。・・・・みんなバラバラのホテルに泊まってるとこなんざ、いいですね。
11月12日に徳島で日舞のお浚い会がある。そのツボ合わせ(リハーサルのリハーサルって感じ)。今日きてる長唄のメンバーが、唄が鉄十郎・忠次郎・喜太郎。三味線が、新右衛門・鉄九郎・・・・敬称略。
13〜14曲くらいだったかな。新右衛門さんがタテ三味線のものは、僕がワキについて二人で弾くでしょ。でも、僕のタテのやつは、僕一人で弾くのよ。(だって新右衛門さんは僕より偉い方なので、僕のワキになんか座ってはいけない方なのです。)だから、結局、僕は全曲弾いてんのよね、アッハッハッハー・・・・・笑い事じゃないっ! たくさん弾けてうれしかったぞーーーっ・・・ちょっとは休みたいぞ。
でね、僕と忠次郎と喜太郎は、最終の飛行機で帰ることになってたの。ということは、18時には会場を出なきゃいけないのさ。18時には終わらなかったの。一曲残ってたの。だから、僕ら帰ったあとで、新右衛門さん一人で弾いたんだよ、きっと、絶対、キャッハッハッハーー、笑え笑えーーーっ。でも、その残った一曲てぇのが、いつもお世話になってる人が踊る曲なのよーっ。だから多分「てっくろーーっ、アタシの曲弾かないで帰ったわねーーっ」と、電話がかかってきそうな・・・・。で、忠次郎と喜太郎と一緒に徳島空港に着いたら、なんとか最終に間に合ったのです。乗れるとわかったら、お腹減っちゃってね。あわてて、焼きそば食べてね、フガフガしちゃいました。
で、帰宅しました。家の人たちは昨日から一泊で、どこぞに行っていてまだ帰っていない。留守を預かった宇太と伽羅がニャーニャー言ってます。「なによー、なんなのさーーっ」みたいな感じ。「急にいなかったじゃん」と声を揃えて言ってました。結局、今回もあわただしかったです。明日は長唄協会演奏会なのら。

10月24日(火) 長唄協会秋季演奏会
昨日の最終の飛行機で帰ってきて、ビール飲んだらダウン。飛行機乗った時点から「新曲浦島」のことに頭を使う。いろんな名人の演奏聴いたり、自分の聞いたり・・・。あんまりこういう風に勉強しなかったんだけど、これも志の輔さんの真似をしてるうちに出来るようになってきた。だんだん頭の中で「新浦」が固まっていく。ずーっと聴いていると、疑問点が見つかってもくる。「なんで、俺はこう弾けないのだろうか?」とか、思いどおりになっていないところに気がつく。そんな風に作り上げていく。そして今日。起きたら、会場に出かける時間だった。地下鉄でも聴く。麹町駅に鉄駒が迎えに来てくれたので、 自分の演奏のある部分を聞かせてみる。「な、弾けてないよな」自分の中で、はっきりとわかってないんだな、としか結論が出ない。じゃ、なんでわからないんだろう。 頭ではわかってるのに、なんで身体がわからないんだろ?この箇所にくる寸前の意識が甘いのだろうな。そんなこと考えながら楽屋入り。
今回は、会計委員三人が揃っているので、去年のように大変ではない。(和歌山)富朗くんががんばってくれているから。それでも、会計のお仕事をお手伝いしながら、本番までの時間をすごす。
26日に沖縄のラジオに電話で出演することになっていて(11/14の沖縄ライヴの宣伝ね)、その打ち合わせの電話とか志の輔さんからの電話とか入って来る。みんなそれぞれのことに向かって進んでいる。その勢いが電話を通して伝わってくる。今日出演している先輩後輩たちも、自分でエントリーしてこの演奏会にいる。それぞれ、いろいろな目標に向かっている。僕は、今回勝彦くんと組んで演奏する。なにかの目標に向かって。だんだん腹が決まってきた。
四時すぎに「新曲浦島」の演奏は始まった。

10月25日(水) 前進座
起きたら出かける時間だった。29日の舞踊会の下ざらい、邦さんのお仕事です。

10月26日(木) ラジオ生電話出演
眠い。眠いぞーっ。でも起きなければならぬ。10時45分に電話。沖縄のラジオに電話で生出演。11/14の宣伝なのです。セッティングしていただいて感謝感謝です。「とにかく来てくださーい」と連呼いたしました。。。

10月27日(金)
からすの行水なのです。僕は。湯舟になんてチラッとしか入んなかったりします。娘もそんな僕につきあっています。最近、さすがに涼しくなってきました。今夜娘がお風呂で「そろそろ湯舟に二回入る季節になってきたよぉ」と言っていました。

10月28日(土) 京都
お稽古のあと、南禅寺の近くでお仕事。笛の(藤舎)敦生さんと二人で、二曲。初めての組み合わせでしたが、なかなか面白かった。いろんなひとって出来るもんだなぁと。帰りがけに誓願寺へ。都丸さんの落語会を覗く。最後の一席だけ聞けました。笑った笑ったぁ。急いで京都駅へ。

10月29日(日) 前進座
前進座劇場で日舞のお浚い会。邦さんのお仕事です。一日弾きました。いやいや、疲れなかったということはありませぬ。
途中、スク☆ハジから電話が。ライヴが無事に終わり飲んでいると。あいつら四時すぎから飲んでやがんのっ。

10月30日(月)
稽古日です。ここんとこバタバタしてたから稽古場もめっちゃくちゃに散らかっている。掃除しながら電話したりと大忙し。

10月31日(火)
オフなのです。ひっさしぶりに、家でのんびりしております。でもほとんどは稽古場で仕事をしております。誰もいない家で黙々と仕事をするのも良いものだなぁと。
お昼になり、お腹が空いたので、二階のキッチンに向かいました。
・・・・・・
ソファの上になにやら伸びきった物が二つありました。
手前にパンヤの抜けたような物体は、伽羅でした。
「ま、ありかな?」と思えるのですが、 奥の物体は「?」です。
「わきの下まで焼くつもりなのか、日焼けサロンで」
と声をかけたくなりました。
完璧に仰向けになっている宇太です。目は開いていて、口が半開きです。
あまりにも動かないので「死んじゃったのかな?」と近寄ってみたところ、目玉だけがギョロッと動きました。オフなのは僕だけじゃなかったんだとつくづく思った午後でした。

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