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鉄九郎の青?裸々な日常 第142号

三宅一生さんとご挨拶
2007年8月1日〜31日

小米朝さんとのモーツァルトだっ!!

8月1日(水) 函館
今朝は函館で目覚めましたね。良い天気でした。なんでも、今夜は花火大会だそうで、函館の人は楽しんだことでしょう。僕は、昼すぎに羽田に着きました。
あ、そうそう、今日書くことあったんだ。今思い出した。ANAに乗ったんですよね。往復とも。ANAっていやぁ、七月は機内の落語が志の輔さんだったでしょ。「親の顔」やってたって。でね、でね、今日は八月ジャン。月が変わったのよね。 飛行機に乗ってから気がついたのさ。「あっ!」って言ったからね、客室乗務員さんが振り向いたからね。でね、でね、落語のプログラム見るわけじゃないですか、あわてて。そしたらね、「志の輔 新・八五郎出世」と書いてあんですよ。あはははは。「わっ!」って言ったからね。客室乗務員さんが振り向いたからね。あわてて、ヘッドホーンするする。 寝ようと思ってたのよ、飛行機でね。「グー!」ってイビキかくつもりだったからね。客室乗務員さんを振り向かせようと思ってたからね。でもプログラム知ったら寝られないわな。
聞くもの。
そりゃあ。
泣いたね。
泣くわな。
泣くもの。
そりゃあ。
「エーン!」ってね。客室乗務員さん・・・・・ま、いいか。
函館〜東京って一時間でしょ。最後まで聞けないかと思ったもの(途中から始まったりすっからね)。
乗り継ごうかと思ったもの(どこ行くの)。
・・・どこか(どこかじゃないだろ、具体的にさ)
・・・・・・・いや、今そういうとこに話を持ってくとこじゃないでしょ。
志の輔さんをもっと聞きたいから。
それにつけては、飛行機のらなきゃいけないから。
じゃ、乗り継ごうかと(どこへ?)
・・・・・だからっ・・・・・もういいの。
付き合っちゃいけないの。
日記が長いって苦情が来るんだから。
だーれも読んでくれなくなるんだから。
(淋しいだろ、そうなったら)
うん(だったら簡潔に書けよ)
うん(よし)
・・・・・・・
結局なにが言いたかったかと言うと、
ラッキーだったと。
八月よありがとーーというお話でした。

8月2日(木)
昨日、細坪さんのホームページのBBSにお礼のメッセージを書いたら、「つぼっち探偵団」で、「細坪君と三浦君トーク&ライヴ」のレポートが載っている。 細坪さんと三浦さんと邦さんと僕。僕はなぜだか、一番年上の坪さんから一番年下の僕までが四つ違いだと思い込んでいたのです。それがわかったのは、ライヴ中でした。
細「この四人の中で一番若いのは鉄九郎さん」
九「はい、まちがいなく僕ですね」
三「なぁに、得意気に」
九「えっ、でも、この四人って全部で四つしか違わないんですよね」
細・三「・・・・・・」
九「・・・・違うの?」
細・三「・・・・・」
九「年のことって言っちゃイカンのかな・・・・えっ、細坪さんと三浦さんっていくつ違うのですか?」
細「六つです」
九「ありゃ、えっえっ?三つ違いじゃないの?えっ、ど、どーいうこと」
三「ま、計算できないんでしょ。とにかくあとでね」
細「さ、さき行きましょ」
ってな具合で、単に僕の勘違いだったのです。ね、ということは、細坪さんって昭和27年生まれなんですよ。辰年よ、1952年の。それでね、ちょっとビックリしたことがあるの。 志の輔さんの二つ上なのね。どう見ても、志の輔さんより年下な感じ。若い。いやっ、志の輔さんも若いですよ。とても、あの年には見えないですよ。もっというと、ヒロさんだって志の輔さんより一つ上には見えないっすよ。それで考えて見た。細坪さん、ヒロさん、志の輔さんって並んでるとこを。バラエティに富んでてカッコイイなぁ。そりゃ、三宅裕司・志の輔さん・渡辺正行という「紫紺亭志い朝」三人集(=明治大学の落語研究会の歴代三人)も、年を感じさせないカッコよさだけど。うーーん、ステキな男の人たちってのはいいなぁ。

8月3日(金) 
昨日の朝、すっかり寝坊。10時から獅童事務所のお稽古なのに、起きたら10時。普通なら「すまん!」と言って、ダッシュで出かけるんだけど、目が開かないっていうの、ダメなんだわ。お弟子さんも「ゆっくりお休みください」と言ってくれたので、お稽古中止と相成りました。そして、今日は寝坊できないぞと。再び獅童事務所の稽古。今日も休んだら、はったおされる。獅童くんとこから帰ってくると自宅で何人かお稽古。お弟子さん来るまで、娘とキャッチボールを。終わると来客が。ある仕事をしてもらう。稽古場で仕事をしてもらっていると、僕の仕事もはかどる。なんでだろ? そばでお仕事してもらってると、なんで自分の仕事がはかどるんだろ? そういうものなのかなぁ?

8月4日(土) 
DVDと教則本ができあがりました。題して「三味線のおけいこ本」。いろんなものの入門編のうちの「三味線編」として作られました。とにかく一生懸命作ったので、なるべく多くの人に見てもらいたいなと思ってます。師匠たちから教わったこと、教わっていること、こうしなさい、ああしなさい等々。たくさんあるんですよね。三味線の構えからバチの持ち方からもそうでして。それをお弟子さんたちにお伝えするのが自分の役目だと思って、お弟子さんのお稽古をしています。ただ、このお話をいただいた時、こうやって伝える方法もあるのかな? と思いました。
この本とDVDで、「少しでも長唄のお三味線に興味を持ってくださる方がいたらなぁ」と思うのは当然ですが、僕の思いはもうちょっと違っていて、「名人・師匠たちに教わったことを多くの人が感じてくれたらなぁ」と思っています。

8月5日(日) 
夕方から盆踊りがある。娘は友達と連れ立っていくそーな。小学五年生。おお、そうかそうか、お友達と盆踊りに行く年頃になったか。おー、よしよし。
テツクロ「俺も行く」
娘「えっ?無理でしょ」
テ「なんでよ」
娘「・・・あのね、傷つかないでよ、傷ついちゃいけないよ」
テ「うん」
娘「若い娘さんたちとオッサンじゃ無理でしょ」
テ「え?」
娘「あ、いやいや、傷つかないでね。はっきり言うよ」
テ「うん」
娘「若い、わ・か・い、娘たちとぉ」
テ「うん」
娘「おしゃべりな」
テ「うん」
娘「おっっっっっっさんじゃ」
テ「うん」
娘「一緒にいらんないでしょっての」
テ「浴衣着ようか?」
娘「聞いてないのかいっ!!!」
かわいそうなので、娘は友達と行かせてやることにして、 僕はあとで、こっそりお好み焼きだけ買いにいこっと。
でね、買いにいったのですよ。もう日が暮れてね、愛宕神社には屋台が組まれていて、提灯がワーッとあってね、屋台の回りを婦人会の浴衣きたオバサンたちが踊ってるわけよ。東京音頭だ、練馬音頭だ、田柄音頭だってね。この、だんだん選曲が小さな区域になってくとこなんざニクイですな。 ヨっ、なんてね。ガキんときから行ってる神社でしょ。どんなに足元が悪くたって、目ぇつむったって歩けるってなもんよ。若いヤツラなんか浴衣着てね。「どこの部族だっ!」みたいな着かたがね、オツですね。「ここは、東京か?」みたいなね。疑うね。見事に。(さすが田柄だね)。ほっといてぇな、ワシャ地元でっせ。ま、そんな兄ちゃん姉ちゃんなんか目に入りませんね、(めちゃめちゃ見てるやん)なにしろ、目的がありますからね。(盆踊りだもんな)そうそう、踊って踊ってね、婦人会のオバチャンたちにね
「あーら、アッチャンじゃないのー」
「えっ、アッチャン?」
「そうよ、大きくなってーー」
「よしなさいよ、○○さん、そんな年じゃないでしょ」
「あはははは、そりゃそーね、あはははは、さ、踊りましょ」
・・・・って、
オイッ!
盆踊りしにきたんじゃないっつーの。
なんで、盆踊りの話になっちゃうんだ。
ワタシには目的があんのです。
それは(ジャーン)、お好み(ジャジャーン)焼き(ドッカーン)を、買(バッシャーン)う(ドギューン)ため(ババーン)に(ドワーーン)
コラーーッ!
やっかましーーーっ、そんな効果音はいらんのじゃーーー。
また、日記が長くなるーーーっ。
あっさり書いておかないと、また、読んでくれないっつーの。
・・・・ふーーーっ・・・・・。
カッコはどうやらいなくなったようです。
失礼いたしました。
とにかくアタシャ、お好み焼きを買いにきたのです。
縁日の屋台のお好み焼きが好きなのです。
他にもいろいろありますよね。
綿あめ・たこやき・ヨーヨー釣り・ハッカパイプ・なんかバナナのやつ・クジでおもちゃを当てるやつ・ヨーヨーのでっかいやつ・イカ焼き・・・・・。
そんなとこかな?
でね、ニコニコして神社に入って行ったんだけどね。
ないのよ。
ないの。
ない(ナイナイナーイ)
♪かねぇがなーーい
コラっ!
出てくんなよ。
お好み焼き屋さんがないのです。(ガーーン)
おかしいでしょ。(ハハハ)
全盛期の時なんか二箇所はあったよ。(あったよあったよあったーよ)
どうしたの?(どーしたのたのたのたのーー)
他のはあるよ。(あるよあるよあるあるあるーーー)
お好み焼きだけ(ないないないなーーーいーーー)
・・・・・オイッ!
余計なコーラス風を入れるな!
読みにくくってしょうがないだろ。
とにかく、ガッカリさ。
仕事しなきゃいけないのに逃避して、ニコニコして出かけていってさ。
お好み焼きがないなんて。

8月6日(月) 
伝の会って旗揚げ公演したのが1989年の2月。平成になったばっかりの時だった。邦さんが32歳で、僕が29歳。長唄三味線と出会って、邦さん14年、僕が9年の時。僕らに出来ることなんか、何ひとつなかった。これからも、無いと思っていた。必死にしがみついて行こうとだけ考えるのが精一杯だった。でも、しがみつくにしても、子供の頃から長唄が生活の一部になってる先輩・同僚・後輩に追いつくことなんて一生無理なんだということもわかっていた。それでも、この世界にしがみついていくんだと。
すごくむなしかった。
半分やけで、首になってもイイヤ、くらいの気持ちで、伝の会を立ち上げた。
ところが家元や師匠たちは「どんどんやれ」と言ってくれた。
意外だった。
「つぶされると思った」
↑この考えって生意気ですな。つぶすなんてことはしないのです。なんの実績も家柄もない僕らが、何をやったって邪魔になんかなんないということなのですな。そうだと知ったのは随分あとになってからだった。なんの話題にもならなかったし、なんの邪魔もされなかった。なんの評判も立たないし、なんの悪口も聞えてこなかった。むなしいもんですな。
その頃、邦さんと毎晩のように飲んで話していたことは、「とにかく伝の会を続けよう、死ぬまで続けよう。俺たちには何もない。だけど、一つの会を死ぬまで続けることならできる。そのうち、誰かがなんか言ってくれるよ」僕は毎晩、深く頷いていた。
あれから18年。
伝の会はまだ続いている。
邦さんと二人でいれば、新しいアイデアは湧き出てくる。二人で考えるとき、僕はいつもウロウロ歩きまわり、邦さんはどっしり腰かけている。18年間ずーーっとこう。たぶん、これからも。
これからもずっと伝の会は続く。伝の会を、僕らも楽しみにしてるんです。10月13日の伝の会本公演が、芸術祭参加が決まりました。素直に喜んでます。伝の会を応援してきてくれた人たちに早く伝えたいです。きっと喜んでくれる。そういうお客さまを持てただけでも伝の会は幸せものです。やってて良かった。なんてね。

8月7日(火)  浜松とし平ライヴ
浜松に、とし平という居酒屋さんがある。年に10回も鯉昇さんの落語会をやってるという演芸好き。そこで伝の会ライヴ。なんと前回は平成六年だったそうな。え? そんな前! 13年ぶり! いくつン時? ま、とにかく、楽しい時間でした。で、13年ぶりにお会いしたお客様までいらして。浜松に地盤をもつ仲間の福原鶴十郎くんが、とおりかかってくれたので、一曲一緒にやった。

8月8日(水) 浜松
一夜明けた今。二日酔いじゃない。大したものだ。浜松に来ると、いろんな仕事が待ち受けてる。 とても楽しいですよ。伝の会事務局で出す手紙とか字とか、書いたりする。ええ、書きますよ。楽しいですとも。秋の本公演に間に合わせるため作ってるアルモノ。これもなかなか大変。あ、楽しいさ。なんでもやりますよ。今は、牛の絵を山ほど描かされてる。あ、描いている。なんで牛? でも、描いてるうちに、楽しくなってきた。ほんとに、事務局の人は、次々とアイデアを出してくる。邦さんは宿題もたされて、帰って行った。僕は、ずーっと牛の絵を描いている。モーーっ

8月10日(金) 
ちょいと早く起きましたよ。あ、昨日の最終の新幹線で帰宅してます。まぁ、今朝も真夏やねぇ。お笛の福原徹彦さんの、おさらい会が17日にあって、今日が下ざらいの日。昨年の今ごろも、お手伝いさせていただきました。今年は邦さんも来てる。

8月11日(土) 
以前から、今日は休みにしておいた。家族と遊ぼうと思って。なかなか丸一日遊ぶこともないので、年に一度くらいはクタクタになるまで遊ぶことにしている。12時間、テーマパークにいた。さて、そのテーマパークとは、いったい、ディズニーシーでしょうか?

8月12日(日) 
本日は「目覚めるまで寝る」がテーマの一日でした。ま、正午すぎには起きましたが。幸せなことですね。
「目覚ましをかけずに 眠る幸せに 暑さで目覚める 午前四時」
なんて、川柳がありますけどね(いやないですよ)。 起きますとね、お風呂がわいてるよーなんてね。 昼過ぎに入っても朝風呂なんて、ことわざもありますが(ないですよ)。でね、今日は家でボチボチと仕事をしていました。明日もボチボチとやります。何人かお稽古もするし。
あれ? 明日が13日かぁ。明日の晩から忙しいんだなぁ。そのまま、志の輔下北沢公演に入ってしまうのか? 来週は小米朝さんとのモーツァルトだっ!!  アラアラ、これは時間ないなぁ。今やってること、とっとと片付けないと、後が詰まってるなぁ。
のんびりしてらんないぞーーっ。
お、おーーーっ。
ヤバーイ!!
がんばらなきゃ。
呑気にしてちゃいけないのらーーーっ。
汗かいてきた。
風呂入るか、とりあえず。
風呂入ってビールのんじゃうか、落ち着くから。
風呂入ってビール飲んで寝ちゃうか、楽になるか。
うーーーーっ!! 「あせる俺 ボチボチ仕事じゃ 間に合わん しょっぱいラーメン食べたいな」
あっ、
おかしくなってきた。
長唄の稽古しろーーーっ。
モーツァルトもやれーーーっ。
牡丹灯籠ーーーーっ。

8月13日(月) 
ウチに二匹いるうちのでっかい方。雄猫の方。ツチノコならぬツチネコといわれてる方。宇太さんが、夏バージョンになった、先週。昨年もなっていたが、つまり、毛を刈られてしまったのだ。暑苦しい長毛とサヨナラして、身軽な短毛になっている。稽古場に入って来ても、毛のつく心配がない。
テ「涼しそうでいいじゃないか」
宇「ニャー」
テ「おーよしよし」
宇「ゴロゴロゴロ」
テ「すっごいねぇ、ゴロゴロの音がデカイねぇ」
宇「ゴロゴロゴロゴロロロロ」
テ「最後の方『ゴ』がなくなるんだねぇ、へーえ」
宇「ゴロゴロゴロゴロロロゴロゴロゴロロロロロ」
テ「うがいがうまいんじゃないか?」
宇「ニャッ?」
テ「あ、いやいや、ゴロゴロいうからさ、うがいが上手なんじゃないかとさ・・・・洒落たんだよ」
宇「・・・・・」
テ「わかんないよなぁ、うがいを知らないんだものなぁ。そういやぁ、なんでお前たちは歯磨き粉の匂いが嫌いなんだ? ものすごいいきおいで逃げるよな」
宇「ニャーーッ」
テ「はははは、大丈夫だよ。今は持ってないよ・・・・わかるだろ?だいたい持ってたら、もう逃げてるだろ。言葉で気がつくのかよ」
宇「モシ」
テ「ん?」
宇「・・・・」
テ「おいっ、いま、『モシ』って言っただろ」
宇「・・・・」
テ「おいっ、言ったよな、ちっちゃい声で『モシ』って」
宇「・・・・・」
テ「なっ!」
宇「・・・・・・・」
テ「お前、モシって言えるんだろ。聞えたぜ。俺の背中越しに『モシ』って。なぁ」
宇「・・・・・・・・・ニャ」
テ「なんだよっ!そのちっちゃいニャわっ。怒ってんじゃないのよ。『モシ』って言えるんならスゴイじゃんって讃えてるのよ」
宇「ニャーーー」
テ「しかし、なんで『モシ』なんだよ。人振り向かせるのに『モシ』って。古典だなぁ随分。ちょんまげ結ってそうな猫だな」
宇「ニーーヤー」
テ「なんだよぉ、はい、ヨシヨシヨシ。気持ちいいのか、頬っぺたが、ヨシヨシ。良かったなぁ。おでこもかいて欲しいのか、ヨシヨシ」
宇「ネー」
テ「なに?」
宇「ニャー」
テ「あ、背中な。三分刈って感じだなぁ。毛が落ちなくていいやな」
宇「ニャー」
テ「・・・・ちょっと待った」
宇「ニャッ」
テ「今の会話の時、『ネー』って言ったろ!」
宇「・・・」
テ「なっ、『ネー』って言ったよな!」
宇「・・・・・」
テ「・・・・・」
宇「ゴロゴロゴロゴロロロロロ」
テ「ゴロゴロでごまかすなっつーの」
宇「ロゴロゴロゴロゴゴゴゴ」
テ「わっ、反対やっ!」
タッタッタッターーー
テ「コラッ、突然いなくなるなーーっ。宇太ーーっ、お前、絶対、ちょこっと喋れるなーーーっ」

8月14日(火)  伽羅(雌猫)言13 猛暑
玄関でひっくり返る伽羅。
宇「ネェチャン、ダイジョブカ?」
伽「なによ。暑いのよ」
宇「ソウヤッテネルト、スズシイノカ?」
伽「そうよ」
宇「・・・・・・」
伽「・・・・・・」
伽「あっち行っていいわよ。行きなさいよ・・・・あ、待って。アンタ、『モシ』って喋ったでしょ」
宇「・・・・・・」
伽「知ってんのよ、昨夜、ご主人が驚いてたもの。『ネー』とかも言ったんでしょ」
宇「・・・・・・」
タッタッタ
伽「待って!」
ピタッ
伽「この与太郎猫っ。ご主人にもカタカナで聞えてんじゃないの。あはっ、おかしいわね、あーーはっはっははは」
宇「モシ」
伽「なによ」
宇「イッテミタダケ」
伽「アンタさぁ、いい加減に平仮名とか漢字覚えなさいよ。読んでる人大変でしょ」
宇「ヒラガナ、カンジ」
伽「そういう意味じゃないのよ」
宇「・・・・・」
伽「・・・・・」
宇「・・・・・・」
伽「・・・・・」
宇「・・・・・・・」
伽「・・・・・」
宇「・・・・・・・・」
伽「・・・あのね、少しずつテンテンを長くすんじゃないのっ!」
宇「ハイ」
伽「ったく、このツルンツルン猫。もうすぐお弟子さんくんだから、アンタは上に行って」
宇「ボクモイタイ」
伽「なんでよ、アタシが歓迎するんでしょ。みーんなアタシが好きなのよ」
宇「ボクモカンゲーシタイ」
伽「なにが『カンゲー』よ、意味もわかんないくせに」
宇「イミ」
伽「さ、早く行ってよ。お弟子さんが来る、アタシがここでこういうポーズでウトウトしている、お弟子さんが言うわよ『アッラー、伽羅ちゃーーん、かわいーい、玄関で寝ながらお出迎えーーー、あついでしゅねー』って、フフフ」
宇「ネナガラオデムカエッテドウナノ?」
伽「・・・・いいのよ、アタシは可愛く横になってんだから」
宇「ソウナノ?」
伽「いいからはやく上に行きなさいよーー、ちっちゃいのと遊んできなさいよーー。あっ、門が開いたわ、お弟子さんが来るわ」
宇「ニャーーー」
伽「コラーーッ、迎えにでるなーーー」

8月16日(木)  志の輔らくご in 下北沢 vol.14
さてさて、なんだか志の輔さんに会うの久しぶりだーーっ。先月の21日に会ったのに。なんだろ? 一ヶ月も経っていないのに。鉄六もそんなこと言っていた。
ま、そんなことはともかく、下北沢3日間4公演が始まりました。昨年と同じ「牡丹灯籠」。昨年の六月にやった再演なんですが、練れていることはまちがいない。いろいろかきたいことあんだけど、明日明後日に譲って、とにかく、もう、寝なきゃいけないので。というのも、打ち上げから今帰ってきて、明日も早いし。じゃ書かなきゃいいじゃんってことなんだけど、明日は明日で書きたいことあるから、今日のことは今日中にと思って。と、とにかくアップしました。とても楽しい夜でした。志の輔さんもご機嫌で打ち上げでいっぱい話ししました。笑志さん来ていて、真打が決まったので、志の輔さんが「師匠師匠」と呼んでいました。ご機嫌。

8月17日(金)  福原徹彦おさらい会と志の輔らくご in 下北沢 vol.14
箪笥区民センターのホール。徹彦さんのお浚い会です。徹彦さんは笛の方なんでね、お笛の発表会ですね。昨年よりも、さらに腕をあげた皆様。かかわったものとして、うれしい一日でした。楽しい会であり、無事に終わってホッとした会でした。
終わり次第、一路下北沢へ。電車の中でドッと疲れが出た。本多劇場についたのが、開場の時間と一緒だった。入り口にあふれるお客様たち。鉄六がロビーにいたので、荷物渡して、楽屋へ。椅子にどっかと座る。ふーーーっ。談春さんが来た。
テ「明日、浜松でしたね」
談「うん。あっ、そうだよね。あの料亭(美笠)ね」
志の輔らくご in 下北沢 vol.14「牡丹灯籠」二日目開演。そして無事に終演。そして打ち上げ。隣のテーブルにいたら、こっちきたらいいじゃないと師匠に言われ、鉄六に行かせる。
テツクロ「さてと、僕も来たいじゃないですか」
志の輔「おいおい、話が変わるぞー、うるさくなるぞ」
テ「ははは、聞いてましたよ、隣のテーブルで、真面目なお話」
談春「耳をそばだててね」
テ「そうそう」
ざぶとん亭・馬場「師匠、昨日、赤いTシャツ着てらしたでしょ」
志「えっ!どうして知ってんの?」
ざ「ある人の日記で」
テ「はははは」
志「お前ね、インターネットやめなさい。いろんな人から言われたりメールが来たりするんだから」
テ「えっ、そんな情報が!」
志「(小声で)ま、書いてくれてることはうれしいことばかりなんだけど」
キャッ、この一言で今日の緊張やら疲れやらはどこかへ飛んでった。

8月18日(土) 志の輔らくご in 下北沢 vol.14 千秋楽
スカッと目が覚める。今日は本多劇場に一日いられる。あわてて昨日の日記を書き出発。とにかく、志の輔さんより早く楽屋入りしなきゃ。ゼーゼー、間に合った。「牡丹灯籠」四回公演の最終日。昨日までの二日間、ラムネがよく売れてましたねぇ。僕も飲んだけろ。おいしかったのら。今日はちょいと涼しいので、ラムネの売れ行きがもうひとつだとか・・・。ロビーの温度をあげよっか。・・・な、アホなーーっ。ラムネの会かーーっ! 誰だいっ、シュークリームと交換するって言ってんのわっ! 風鈴もありましたわねぇ。 でっかいのが良かったなぁ。
そういえば僕、志の輔グッズ全部持ってます。ファンです。それでフト思ったんだけど、グッズにサイン入れてもらわなきゃなぁ・・・・そういやぁ色紙とか書いてもらいたいなぁ。ま、それはこっちへ置いといてと。
この公演で志の輔さん、衣装として浴衣着てます。志の輔浴衣です。緑のやつ。 それで、第一部はトークします。初日は椅子だったのですが、打ち上げで「浴衣着てるんですから、縁台がいいんじゃないですか?」 と、どなたかがおっしゃって昨日の昼間、事務所が縁台を必死になって探して求めてきたのです。
本。
そうそう、これが、志の輔さんち所蔵の円朝全集。全八巻のうちの一巻。志「これがずらっと八巻並んでいる。一巻が八冊あるんじゃありませんよーーーっ」一巻目が怪談話で牡丹灯籠が入ってるんですね。本日は昼夜公演です。昼夜の間は青の志の輔浴衣をガウン代わりに着てらっしゃいました。青もお似合いですなぁ。僕なんか、青着ちゃうとチンピラみたいになっちゃうのに。
無事千秋楽終演。
毎回良かったけど、最後の「牡丹灯籠」ほんとに良かった。
♪胸がいたーーいーーっ、胸がいたーーーいーーーっ
で、パネルにドーンと明かりがあたるでしょ。
ジーーンと来ませんでしたか?
あたしゃ、毎回泣いてましたけど^^;
客席で見た方どうだったんでしょうか?
写真家の橘蓮二さんと喋ってると、やけに上機嫌の昇太さん登場。サッと来てサッと帰っちゃった。楽屋で乾杯したあと、次々とお客様がやっていらっしゃるので、僕と鉄六は自分たちの楽屋に引っ込んで雑談してると、「あれっ、師匠たち、もう出て行かれましたよ」と言われる。なにっ! ちゃんとご挨拶する前に帰っちゃったのかよーー。鉄六が「志の輔師匠に、お電話したらいかがですか?」と、こんな丁寧な口調ではなかったが、そのような内容のことを僕に言うもんだから、「はい」と丁寧に答えて電話する。
志「おおっ、今、店が決まったら電話しようと思ってたんだ。左いって左曲がったとこに今いるんだけど」
やけに陽気な声。今夜は打ち上げしないかわりに昨日したんじゃなかったかな? などと思ったが、もちろん参加する。打ち上げというより飲みにきたって感じだ。昇太さんに紹介された串焼き屋さん。志の輔さんの右隣で扇風機が回っている。
テ「それ、ちょっとしんどくないですか」
志「うん、ちょーーっと近いね」
陽気な答え。
W「外に出しましょうか。そこからこっちに風がくるようにしましょ」
志「(お弟子の志のぽんくんに向かって)ぽんっ、扇風機たおれないようにしてな。いっそ、そこで扇風機持ってろずっと、アッハッハハ」
陽気だぞ、やけに。なんか、あんまり料理がないらしく(売り切れ)、目の前にキャベツとおしんこが出てきた。
志「えっ、いきなりおしんこかよーっ・・・・ンマイっ!」
そこへ串焼きが来た。
志「んまいっ!おーーー、ンマイ、食べなさいみんな。六ーーーっ(鉄六)食べなさい」
来る焼き物がみーんなおいしい。
志「あれだね、ここはウマイんだね。だからなくなっちゃうんだね。また来よう」
テ「来年は昼の部だけにしましょう」
志「え?」
W「夜の部やめて、ここに来ようっていうことでしょ」
テ「そうそう」
志「オイオイっ!六ーっ、この師匠なんとかしろよーー(笑)」
蓮「ここの大将、自分の似顔絵のTシャツ着てますよー」
志「ほーっ、ちょっと変わってるのかな(笑)」
W「自分の似顔絵のTシャツは着づらいですよね」
テ「ま、自分の名前の入った浴衣着る師匠もいますけどね」
志「え?俺のことかぁ?オーーイ(笑)、六ーーーっ、こいつなんとかしろーー」
テ「全日空、七月八月と乗ったんですよ」
志「おっ、聞いてくれた『親の顔』と『八五郎出世』」
テ「はい、もう楽しくって楽しくって。しかもあの『親の顔』の丁寧なこと」
志「やなヤツだなぁ(笑)」
テ「オチが来る前に着いちゃうじゃないかと思っちゃった」
志「はははは」
W「八五郎なんか着いちゃいますよね」
テ「着く着く。乗り継ぎしたくなる(笑)」
志「あの『親の顔』って、新作作り始めた頃のでさ。どっかで昇ちゃんと一緒の時があって、『これで全国回れるよ』って言われたときはうれしかったねぇ。昇ちゃんに言われたってのがねぇ」
テ「いい話ですねぇ」
志「こういうのをネットに書けよ(笑)」
志「しかし、円朝ってスゴイなぁ、あれだけの噺をな、グーッとひきつけるものな」
テ「いやぁ、師匠だからですよーー」
W「いや、ホントですよ。師匠がスゴイんですよ」
志「そぉ?(笑)」
テ「だから、そう言ったじゃないですか」
志「どーも、お前が言うと、なんか嘘くさいんだよなー(笑)」
蓮「たしかに、テツクロさんが言うとね(笑)」
テ「なになにーーっ」
W「テツクロさんは正しいこと言ってんですけど、言い方が嘘くさいんですよ(笑)」
志「はははは、今日のお客さんもとーっても良かったしねぇ」
テ「やけに今日は上機嫌ですよねぇ」
T「良かったですもの、ホントに」
一同「うんうん」
テ「泣きましたね」
志「このプチトマトにベーコンまいたやつ食べた人いる?」
蓮「食べました」
志「どぉ?塩加減は?」
テ「ははは、唐辛子かけようかどうしようか悩んでんですな」
蓮「塩加減はバッチリです。でもスッゴク熱いです、中が」
W「びっくりするくらいに」
志「こんなに冷めてるように見えてても?」
蓮「そうなんです」
志「んっ、ホントだ。熱い。でもウマイ。これウマイ。六ーーっ、食べなさい。それ、串からバラして」
六「はい」
志「六っ、とりあえず、師匠の皿にまずわけてやれよ(笑)。こういうニコヤカな師匠に限って根に持つんだぞーー(笑)」
テ「ははは、気がつかなかった」
志「どういう師弟だよ(笑)」
テ「おいしい。トマト。食べられる。あ、師匠っ」
志「ん?」
テ「今の、トマトを串からはずす所作が良いですねぇ、それ写真にとらせてもらっていいですか?」
志「バカッ、よせっ(笑)」
志「ほんとにお前は毎日書いてんだろ。ったく、ごくろうさんだよっ」
テ「てつくろうじゃなくて」
志「うるさいよっ(笑)。ほんっとに、こいつ、三味線さえ弾かなきゃ、俺の隣なんかに座らせないんだけどなーー(笑)」
テ「おいっ、鉄六っ、写真撮りなさい」
志「なに?」
六「はい、師匠ーーー」
六「はい撮りました」
志「どれ。えっ、この手前のヤツ、テツクロ?」
六「はい」
志「ったく、余計なもんが」
テ「なになにっ」
志「載せるなよ」
テ「載せませんよー」
W「よく載せてますよ」
志「ホラッ」
テ「いやいや、載せてますけどー」
志「載せてんじゃないかっ!」
テ「違いますよ。師匠は公人なんだから、マズイと思って、ボケた写真とかだけですよぉ」
志「ったく、六っ、ほんっとにコイツ、ヘンだよ」
六「よろしくお願いいたします」
志「なんだよ、それ(笑)」
テ「だって、志の輔ファンなんだもーーーん」
志「うるさいっ!」
蓮「志の輔チルドレンでしょ」
ということで、メチャメチャにぎやかな宴会は深夜まで続きましたとさ。とにかく、志の輔さんが御機嫌だったことが、スタッフ一同もうれしく盛り上がってしまいました。たった一人でお客様を満足させる舞台に出ていくって、ひっくり返ったって僕らにはわからないこと。しかも、あそこが良かったとかあそこが今ひとつだったとかは、全て自分の中でのこと。語り合うことがない。お客様が満足してお帰りになる姿を見て、スタッフもホッとしたり喜んでますが、でも、スタッフである以上、志の輔さんも「楽しんだ」って思ってもらいたい。志の輔さんの喜んでる様子を見ていると、今日は、そんな夜だったようです。ラッキーにも今回の「牡丹灯籠」をご覧になられた皆様、志の輔師匠は、お客様のおかげで、こんなに喜んでおいしいお酒を飲んでらっしゃいました。

8月20日(月) 
♪タワータワー、東京タワーにのぼったわーー(by 寒空はだか)
のぼってないですけどね。
子供ん時、父親と来た思い出がある。母も一緒だったのかなぁ? 蝋人形館に行ったとしか記憶がない。よっぽど、蝋人形館が楽しかったのだろぅ。昭和40年代のことでっせ。

8月21日(火) 
京都のお稽古して、大阪の志の輔らくごに行こうとしていたのだが、今日から始まる「落狂楽笑 LUCKY LUCK SHOW」のリハーサルということで、稽古をキャンセル。飛行機もキャンセル。ホテルもキャンセル。防衛庁跡地に出来た、東京ミッドタウン。初めて行きました。20歳から6年くらい過ごしたあたりなので思い入れがありますわな。ほほぉ、こんなんになったんだーーっ。ここにあったお店はどこ行ったんだろ? みたいな。
東京ミッドタウンの中の「2121デザインサイト」という場所で、「落狂楽笑 LUCKY LUCK SHOW」が開かれ、その中で「小米朝落語の世界〜らくごぺらモーツアルトin六本木〜」というのを22日23日24日の三日間やります。モーツァルトと小米朝さんにからむ伝の会。リハーサルやって、やっと、どういう内容かがわかりました。楽しい舞台になることでしょう。
リハーサル終わって、邦さんとブラブラ歩いて西麻布のDOZまで。今晩、スクハジ(=スクイーズ&ハジキーズ、松永鉄駒と鉄六の女性二人の長唄三味線ユニット)のライヴをやっている。 毎月第三火曜日ライヴをやっている。必死にやっている。毎月やるのがどんだけ大変かって身をもって体験中。使命感にかられて集まってくれるお客様。ありがたいですね。ヤツラと飲んで帰宅。ま、来月もガンバレ。

8月22日(水)  小米朝さんの、らくごぺらモーツアルト
二日酔いな感じですが、はりきって六本木まで行きました。とにかく、鉄六とおそばを食べ、2121デザインサイトへ。昼の部の小米朝さんの落語を聞きたくて、早く楽屋入りしました。
着物姿のきれいなご婦人が座っている。なんだか知った顔なんだけどなぁ。そこへ米朝事務所のOさん登場。「なに言ってんのアッチャン、松井今朝子さんじゃないの。昔、近松座で一緒に仕事したでしょ」
あ、そうだそうだ。20年近くも前のこと。ああ、お顔覚えている。そっか、この方が松井今朝子さんか。
テ「ああ、お顔は知ってるのになぁと思っていたんです」
松「鉄九郎さんですね」
いやいや、そっかぁ、この人だったんだぁ。松井今朝子さんと言えば、僕の中では「仲蔵狂乱」を書いた人。でも、昔、一緒に仕事していたなんて!! うーーん、アタシャどれだけ、ボーッとしてるんだろ。とにかく「直木賞、おめでとうございます」。
早くに楽屋入りしたので、小米朝さんともじっくり打ち合わせやら、なんやかやとお話が出来、本番をむかえる。二月に繁昌亭でやった、「小米朝・伝の会」の時の「フィガロの結婚」をバージョンアップさせた形の舞台。なかなかおもしろいのだ。
終演後、三宅一生さんに会う。ビックリだ。ここ、2121デザインサイトのオーナー。わーーっ、ホンモノだーーっ。普通に話してるーーーっ。かっこいいなぁ。

8月23日(木)  小米朝さんの、らくごぺらモーツアルト二日目 
二日目ともなると、だんだん慣れてきた。伝の会の弾く部分をもっと増やすことになり、いざ舞台へ。終演後、一足先に外に出ていると、「イッセイミヤケさんが来ています」と電話があり、あわてて楽屋に戻る。エレベーターのとこで見事に遭遇。
三「おお、今夜もありがとう。素晴らしいーーー」
と三宅さんが握手してくれた。
テ「わーーーーっ、握手してくれるんですかーーっ、わーーーっ、オーーイ、写真撮ってくれーーーっ。キャーーー、うれしーーーっ。もう手を洗わなーーーい。ギャーーーー」
なんてカッコイイんだーーーっ。三宅さんがおっしゃるには、とにかく素晴らしい舞台なので、映像に録る事にしたからと。昨夜制作会社に電話して、今日観てもらって、明日録画するからと。スゴイ、ビッグな人はやることも早い。映像録ってくれる制作会社の名前を聞いて「オヤッ」と思う。そんなとこに、電話がかかってくる。
W「おつかれさまでしたーーっ」
テ「やっぱりかいっ!今夜見てたの?」
W「見てましたよーー。はははは、絶好調ですねぇ。明日はもっとありがとうございます。アドリヴふえますね」
テ「うんうん、増える増える、はははは」
やっぱりWが録るのかいっ! こりゃいいわ、明日が楽しみだわい。

8月24日(金)  小米朝さんの、らくごぺらモーツアルト千秋楽
三宅一生さんの一声で、録画をすることになった最終日。ビリビリした緊張感、イライラする出演者・・・・ということもなく、いつものように談笑のみのみ。今度の日曜日の午後10時〜11時15分フジテレビ「新報道 プレミアA」の中でオンエアーすることが決まった。どれだけ流れるのかは、わかってません。ちょっとだけかもね。観られる方は観てくださいね。で、誰かVTR録ってくれたりするとうれしいです。無事開演の無事終演。「フィガロの結婚」熱入ってました、小米朝さん。たった三日間だったけど、チームワークがよく、いろいろ出来たことが楽しかったなぁ。

8月25日(土)  神戸 モーツァルトの余韻を残しつつ、ちょいと寝て、朝7時すぎには羽田空港にいた。お、空港こんでるぞ。夏休みだものな。離陸も着陸も知らないくらいの熟睡。神戸空港に着いたときは、すっきりしていた。しかし、神戸空港は落ち着くなぁ。空港がちっちゃいのがイイ。生田神社の近所の会場へ。松永和三千紘さんの浴衣会の下ざらい。昨年は9月でした。夕方には終わり、さてホテルにでシャワーしよっと! ニコニコ歩いてると志の輔さんから電話。
志「どこにいるの?」
テ「神戸なんです」
志「神戸!で、今日帰ってきますか?」
テ「泊まりなんですよぉ」
志「いつ帰ってくんの?」
テ「明後日帰ります」
志「え?明後日ー。明後日ってのはすごいなぁ」
なにがすごいのかはわかりませんが(^-^)、来月の「ひとり国立大劇場」のアイデアが生まれたのでしょう。常に頭はフル回転、志の輔師匠でした。

8月26日(日)  神戸
神戸、和三千紘師主催の浴衣会。みんな昨年より上達した、良い舞台だった。

8月27日(月) 
浴衣会のあと、ドンチャン騒ぎをして、ホテルのベッドに入ったのは何時だったろうか? ぐっすり寝られるなぁと思いながら、帰りのチケットを確認すると、7時5分の飛行機、17時じゃないの? でも、何度みても7時。・・・・なんでこんなに早い飛行機とっちゃったんだろ? 二ヶ月くらい前に取ったチケット。あの頃、自分が何考えて、こんなに早い時間のチケット取ったかなどとは思い出せない。27日に東京で仕事があるならわかる。早く帰って支度して現場に行かねばならないから。でも手帳を見ると、なーんも書いてない。ま、そんなことを考えてもしょうがないので、とっとと寝て、6時前に起きて、なんとか7時5分の神戸空港発JALに搭乗できた。
気がついたら羽田に着いていた。熟睡したらしいが、眠い眠い。モノレールで寝て、電車で寝て、自宅へ到着。お風呂入って、就寝。目が覚めたときはスカッとしていた。
さて、新たな一日の始まり。今日は友人たちと家族が浅草で遊んでいるので、そこに合流する。花やしきへ行き、もんじゃを食べ帰宅。早々と就寝。なんか、一日が二日間あった感じ。

8月28日(火) 
僕は、1980年に松永鉄十郎師に入門しました。内弟子やりましてね、だから、本当の師匠は鉄十郎師なのです。じゃ、和佐次朗さんは嘘の師匠? コラッ、なんということを。鉄十郎師は、お唄の人なんですね。で、僕は三味線弾き。簡単に言っちゃうと、和佐次朗さんは、僕のお三味線の師匠。鉄十郎師と和佐次朗師は、しょっちゅう一緒にいましたからね。鉄十郎師の先輩であり、兄貴分であり、悪さをした仲間であり(エヘン)という間柄ですね。で、和佐次朗さんについてる間に和佐次朗さんの三味線に惚れ込んでしまったのですね、僕が。とにかく、素晴らしい音、メロディ、構成、音のでかさ。もうたまらないのです。この人の音が三味線の音なら、僕の音はなんの音?みたいな。稽古してもらったって、最初のドーンテーンって二つの音だしただけで「違う」と言われる。
え?
もう一回弾く
ダメ、弾く、ダメ・・・・・
10分くらいやらしておいて、「しょうがないなぁ、こうや」と言ってドーンテーンと弾いてくれる。
え?
なにが違うの?
いや、違うってことはわかるんだけど、なにがどう違うの?
なんて聞けませんからね、必死になってドーンテーンと弾く弾く弾く弾く・・・・・一時間くらいドーンテーン。
そのうち「アハハハ」と笑って、稽古おしまい・・・・みたいな。
「悩んで悩んで悩むんや」って言ってました。
で、その通りに、私、悩んで悩んで悩みぬきしましてな、結論が出たのです。それはですな、「あははは、和佐次朗さんの真似しようなんて考えたらアカンのやぁ、この人は人間じゃぁない、鬼だ、いやいや、神さんや、俺がひっくりかえったってなにしたって、こんな音出せないし、こんなスゴイ長唄弾けないし。あっははは、ファンでいよう、ファンで。ワタシはこの方のファンでいましょ。この音に包まれてるのが好き、ファンやファンやーー」
ま、正論でしょうな。そんな風に思うとね、楽になりましてね。「アホ!」なんて言われましてもね、「いやーだーーっ、アホなんてーーー」なんてニコニコ笑ってる次第で。「ドーンテーン」のことだって、稽古が終わって、ゴハン食べて一軒目二軒目、三軒目くらいのとこで「さっきのことはな」と話してくれましたからね。それまで、黙ってついて行ってるのです。飲みに行って「歌え!」と言われたら「はい」と言って歌う。カラオケの本なんか見て曲選んだりすると「お前、何様のつもりじゃい!」なんて怒られますからね。しかも演歌を歌わないと怒っちゃいますからね。演歌を勉強しましたね。はい、三味線よりも多くの時間を。

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