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鉄九郎の青?裸々な日常 第22号


2000年4月16日〜30日

16日(日)
 ひさびさに獅童くん宅のお稽古日。「浅草パラダイス」で新橋演舞場・大阪松竹座に行っていた人たちも帰って来ていつもの調子に戻った。
 明日の稽古をしなければと思いつつ、気分転換に出掛ける。しかここんとこの寝不足がたたって眠い眠い。
 夜は電話で5月発売するTシャツのうちあわせをする。このところいろいろな種類が増えた伝の会のグッズをホームページで販売するか?どうだろう?
 幼稚園に行き始めた娘が、お弟子さんや僕の友達に「幼稚園行きはじめたからもう遊べないよ」とか言っている。「そういうイケズな子になるな」と言っても「イケズってなに?」とか言いいながら「もう遊べないよ」を連発する。意地悪だなと思っていたら、どうやら幼稚園に行ってるから「行ってる間は遊べない」ということらしい。「そういうことなんだよ」「なんだっ、そういうことか。でもなぁ、お前が幼稚園に行ってるのって朝の8時30分から11時30分の間じゃねぇか。そんな時間には誰も遊ぼうなんていわないし、午後からたっぷり遊べるじゃないか」「アハハハハ」なんか納得したらしい。

17日(月)
 うーっ眠い、7時起床。9時過ぎに六本木「あけぼの会館」に入る。20日21日の集団 日本舞踊21公演の下ざらい。今日一日で三公演分の下ざらいを全てする。ただ良いことに今日は弾き唄いではないのだ(これが常識だが)。勝彦くん、勝吉治くん、三七郎くん。三味線はトモ(高橋智久)ちゃんが来る。ふつうの舞踊会での長唄は三梃三枚(三味線=三人・唄方=三人)や四梃四枚でやる(娘道成寺・連獅子など、いわゆる正面物は五梃五枚以上)。けれども今回は「試み」ということなのか二梃二枚(正面物は三梃三枚)で演奏することになっている。うまく伝えられないのでこれ以上は言わないが、結構タイヘンなことなのだ。僕らとしてもある意味「挑戦」なんだな、これが。とにかく目一杯ですよ。唄も三味線も。これが功を奏してなかなか団結力があって我ながらよくがんばってるなと思う。「花風流」三回、「相模蜑」三回、「丁稚」三回、「太刀盗人」二回、「巽八景」「雨の四季」「都風流」をやる。
(編集部注 この公演の場合、二日間三回公演で演目は毎回ほぼ共通ですが踊り手が異なります。こういうパターンは地方(ぢかた)の人達にとってはとてもやりにくいことなのだそうです、同じ曲で少しづつ演者や振付がちがっている場合、曲目数はすくないけれど、三公演とも全く違う演目でやるよりもかえって頭の中が混乱しやすいらしいです。その上、通常よりも少人数で演奏しなければなりません。このハードな公演をがんばって乗り切った皆さんの評判は上々でした。)
 昼ごはんは十何年振りの「本むら庵」でおそば。
 夕方の休憩に邦さんと二人で着物姿でお茶飲みに表をあるいていたら、「伝の会の方ですよね」と、ご婦人二人に声をかけられた。
「この間日本橋亭に見にいったんですよ」
「ありがとうございます」
「(お連れの方に)この人達すっごくおもしろいのよ。お三味線弾くんだけども」
「(小声で)それじゃお連れの方はなんにもわかんないんじゃないですか」
「今日はまじめな仕事なんですよ」
「あっそうなんですか、ねっすっごくおもしろいのよ、おしゃべりが」
「(小声で)まだ僕らのことをご理解されてないみたいですよー」
「そうなんですか、今日はお仕事なんですか」
「ええ、いつもこの辺を二人で着物着て歩いてるんですよ、へへへ」
「あっ、そうなんですか」
「(小声で)うそだよ、おい」
「また見に来てください」
「はいぜひお伺いします。ねぇこの人たちおもしろいのよ、伝の会って言うのよぉ・・・」
お連れの方は最後までなんだかわからなかったろうな。
何とか無事終了して近くの「時代屋」による。僕は乾杯したくらいで帰ったが、邦さん は二日酔いになるほど飲んだらしい。

18日(火)
 お稽古日ー。ひさびさのおけいこびーっだ。11:00から22:00まで、オケイコビー。右手がつかれてるーっ。でもお弟子さんたちと会うのはすっごく楽しみなのだ。

19日(水)
 ひさびさに「芝蘭(中華)」でランチ。すっごいひさしぶりー、食べたかったぜ。の、あとはお稽古日。11月18日の「てんの会(おさらい会)」の演目をだいたい決める。

20日(木)
 集団日本舞踊21の「日本舞踊の流れ」当日。あいにくの雨の中4:00p.m.中央区立日本橋公会堂へ。「花風流」「相模蜑」「丁稚」「太刀盗人」「巽八景」を唄方/杵屋勝彦・杵屋勝吉治・杵屋三七郎。三味線/杵屋邦寿・松永鉄九郎・東音高橋智久(太刀盗人)というメンバーで。8:30p.m.終演。はぁー疲れた、邦さんと軽く一杯やって家帰って寝る。

21日(金)
 「日本舞踊の流れ」二日目。今日は昼夜公演。「花風流」「相模蜑」「丁稚」「太刀盗人」「雨の四季」の地方をする。今日も雨。昼の部終演後、勝彦さんたちとおそばを食べにいく。
 夜の部「花風流」「相模蜑」「丁稚」「太刀盗人」のあと最後に「都風流」、「太刀盗人」でガンガン弾きまくったあとに、はんなりの「都風流」を弾くというのは、なんか技量を試されてるような気がしながらも、ついつい力が入ってしまうものだ。今日の模様は伝統文化放送で放送されるかも。9:00p.m.終演。いやー終わりました。長唄さんチームで乾杯をする。

22日(土) 朝早ーくからでかける。11:00p.m.前に寝る。

23日(日) 朝でかける。夕方からお稽古日。

25日(火) お稽古日。

26日(水) お稽古日。

27日(木)
 三時間十分のぞみに乗って岡山へ。チサンホテルにチェックイン。明日明後日と「おかやま後楽園300年祭記念 後楽園かがり火歌舞伎」が行われる。出番は勘九郎さん七之助さんの「連獅子」。19:00から野外特設舞台でリハーサルをする。雨上がりのこの時間、吐く息は白く、けっこう寒い。

28日(金)
 昼間なんとなくブラブラしたり昼寝をしたりして、夜本番。右手の甲が冷た い。

29日(土)
 昨日よりはあたたかく、手もそんなには冷たくならなかった。

30日(日)
 帰京。なにやら、あわただしい一カ月だった。ホームページの掲示板に書き込みをして寝る。

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