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鉄九郎の青?裸々な日常 第51号


2001年7月10日〜16日

高知の一週間

7月10日(火)
 やってきましたーああんっ、あんっ、あんっ、と、土佐ああの高知いィィ・・・。ひゃっほー、夏じゃー、夏がやってきた・・・・
 はいはいっ、すいません、つい騒いでしまって、空港内は静かにでしたね。はい、もう歌いませんから、えっ、浮かれてませんよ、仕事にきたんですから、えっ、この格好ですか?Tシャツにジーンズ、そしてサングラス、髪の毛ボサボサ・・・ええ、もちろん仕事です。はい、今日は高知に乗り込むだけだと思ってこんな身軽な格好で来てしまいましたが、ええ、靴は履いてます。ま、まさか、サンダルではこないですよ。その変わり靴下ははいてません。へへへっ、いやっ、暑いしね。
 はい、えっ、前進座ご一行様って、み、みんな一緒の飛行機だったんですか?梅之助さんたちも?全員?これから貸し切りバスに乗るんですか?いやっ、私、邦楽さんたちだけのお気軽な移動かと思ってまして、ちょっとリラックスしすぎかなぁ?ま、ま、しょうがないですからね、ええ、顔隠してニューっとバスに乗り込みます、はい。

7月11日(水)
 昨夜は邦さんと久々に飲んだ。最近ゆっくり話す時間もなかったということもあってか、なんだか盛り上がってしまった。思えば長い付き合いだ。話すことはいつだって伝の会のこと。ふたりで思う存分話して作り上げてきたし、数々の企画もネタも産んできた。伝の会の原点は、全国の飲み屋の片すみで邦さんとの馬鹿っ話しの中でつくられてきた。それはこれからも変わらないだろう。

7月12日(木)
 ぐっすり寝て体調ばっちりと思いきや、背中から足のあたりまでなんかしっくりしない。ベッドのせいではないかと思われる。やわらかいクッションが体にあわないのだ。邦さんたちも口々に「ベッドがねぇ」と言っている。別に今泊まっているホテルがというのではなく、東京を離れ、自分の布団とも離れて違うベッドで寝ると体が慣れるまで変調を起こすのだ。何日か、そしていろいろなベッドで寝ているうちに慣れてきて、もうなんでもなくなってくる。人間は慣れる生き物だ。本日は昼夜二回公演、昼の部終演後ホテル帰ってゴロンとして再び楽屋入り。ありゃ、もう慣れてきたぞ。

7月13日(金)
 本日夜公演のみなので昼間は街をプラッとしてみることにした。暑いんですけどね。ホテルを出て右に真っすぐ20分も歩くと「はりまや橋」交差点にでる。暑いんですが。ただ目的もなく歩くというのも楽しいものだ。こういう余裕があることがうれしい。暑いですけども。高知にきたのは何年振りだろうか?5〜6年振りかな。あのときもやっぱり夏だったような。暑かったかな。なんかせっかく高知にきてんだから、近くの高知城に見学に行くとか桂浜にまで足をのばすとかとも考えないことはないのだが、どうもそういう気にならない。ボーッとするのが好きだ。暑いからほんとにボーッとしてきた。ヤベッ。

7月14日(土)
 今回の巡業演目は、「口上」「操三番叟」「魚屋宗五郎」の順で、約二時間半の上演時間である。ぼくらの用があるのは「魚屋宗五郎」なので午後1時30分開演だと2時30分の出番ということになり、午後4時終演となる。今日の昼公演にて高知県立県民ホールでの公演はおしまいである。明日は移動する。なにやらちょっとした解放感があるものである。三味線を片付け、楽屋を片付け、荷物をホテルに置き、邦さんとごはんを食べにでかけた。
 午後4時、遅い昼食である。邦さんはラーメンを食べると言い出し、僕はカレーが食べたいと言った。じゃ途中まで一緒に行って分かれようじゃないかということになった。今日から高知には真夏がやってきたようだ。昨日までの暑さはほんの予告にすぎなかったのだ。青空に入道雲がポッカリ浮かび、暑さが、まるでサウナに入ったようにじわじわと攻めて来る。
 「ビール飲もうか?」という言葉が出るには持って来いの情況だった。洒落た市場があり、中にはなんでも食べるものがあり、それぞれの店に生ビールが置いてあるカッコーの場所に入ってしまった。「いいねいいね、ラーメンあるぞ」「よっ、ラーメンと生ビールなんざ一見ヘンだが欲しいもの独占じゃん。あっ、カレーライスの店もあるぞ」「あつし、ミニカレーにしとけよ、ラーメン頼んだんだから、カッカッカッ」外が明るいうちに飲むビールはなぜこうも人の心を浮き浮きさせてしまうのだろう。おつまみに餃子も加わり、せっかくの新鮮な魚が揃っている市場において、お刺身や海産物をおつまみにしていないことなどすっかり忘れ、生ビールを飲んだ飲んだ。午後6時ふらふらになった。本日はこれにておしまいだ。

7月15日(日)
 一両編成のワンマン電車に乗って須崎にきた。ホテルにチェックインして50メートルくらい先のマーケットに行こうと外にでたら凄い雨だ。ホテルで傘を借りて歩くが台風のような降りで横断歩道は大きな水溜まりとなり、見事にびしょ濡れになった。しかしマーケットで水買って出てくるともう嘘のようにあがっている。なんだったんだ今のは。夜、須崎市立市民文化会館で公演。

7月16日(月)
 須崎から二時間半寝ている間に丸亀についた。丸亀といやぁ「まかしょ」を思い出す・・・。ま、それだけのことで・・。うちわも有名だそうですな。ほんとにあたしゃ世間知らずですんません。「青ララ」を勝彦くん(=杵屋勝彦さん。人呼んで伝の会「第三の男」ともいわれるほど、たびたび客演して下さっている唄方さんです。趣味は鉄道でのひとり旅。鉄道旅行検定1級、温泉旅行検定1級取得者。)が書いてたら、良い紀行文ができるんでしょうなぁ。ぼくなんざせいぜいホテルの回りをちょろっと歩きまわるだけなんですからねえ。
 河井(鳳声晴之)さんに教わったうどん屋さんでぶっかけを食べる。おいしかった。あ゛ーー、子供の絵日記程度のことしか書けなーい。しかも15年くらいのつきあいの河井さんのことを、ずーっと川合さんだと思っていたのだー。河井さんごめんなさい。ずっと「川合さん」と呼んでました。

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