前へ 伝の会TOP 次へ 戻る

鉄九郎の青?裸々な日常 第67号


2002年1月16日〜31日

「美人女医と・・・」「伝の会、13年前そして今」「カラスなぜ鳴くの」

1月16日(水)
娘が寝ている。まん丸の顔で。
この子は5年前にやってきて、
最近、自分でいろいろ考えて行動するようになった。
人格がだんだんできてきたのか。
ついこないだまで、この子が何を欲しているのか何を考えているのかがわかっていたのに。
寂しいのではなく、不思議だ。
何にもなかったとこからポコッと現れて、いつのまにか幼いなりに考えて行動するようになってきた。
人格もどんどんできてくんだろうなぁ。
この子はどこから来たのだろう?
ときどき不思議な気持ちになる。
夜になると当たり前のように、自分の枕の下に手を入れてスースー寝る。

1月17日(木)
 最後に歯医者に行ったのは何年前だろ?母がいたころだから10年以上前ということになるな。ひょっとすると15年は行ってないのではなかろうか? ありがたいことに歯が痛いという症状に悩まされたこともない。たけど、虫歯はあるだろうなぁと容易に想像できる。何年も前から「行かなくっちゃなぁ」と思っていた。
 子どもと妻が通う歯医者さんが近所にある。たしか娘は3才のころから通っているはずだ。なんでも4才からは、診察室には娘一人で入らなければいけないのだそうだ。付き添いは無しということですな。こわがっていた娘も先生の話術によってこわがらずに立派に治療をしてもらっているらしい。「あなたは、やればなんでもできるよ」と励まされたらしく、それ以来、娘はその言葉を座右の銘にしているほどだ。歯医者の先生を尊敬している。すごいものだ。娘にひとつの自信をつけてくれたんだなぁと思う。それでは僕も行ってみようかな。ということで、初通院。
 「ご家族にご紹介していただいた小田です」と自己紹介をされたのは女医さんだった。てっきり、渋い男の先生だと思っていたのだ。たぶん妻からも女医さんだとは聞いていたんだと思うが、「娘が尊敬してる」という一文が僕に「赤ひげ」みたいな先生を想像させてしまったのだろう。かるーく10年は歯医者に出入りしていませんと言うと、そんな人がこの世にいるのかと言うくらいに驚いていた。
 レントゲンをとって治療の優先順位を決め早速治療に入る。なつかしいなぁ、歯を削る音、ああ、あったなぁよだれ吸うやつ。と、しばし懐かしんでいたが、ふと、なぜ10年以上も歯医者にこなかったかという理由を思い出した。苦手だったのだー。キーンっていうやつ、だめだめ、あ゛ーーーっとなる。しかし、今頃思い出しても遅い。遅すぎた。根性きめねば。家族で通っている歯医者さんだし、今更逃げ出すわけにはいかないのた。わーー、マラソンマンという映画を思い出す。ダスティンホフマンだぁー。

1月18日(金)
 「伝の会お江戸日本橋亭ライヴ」というのは、隔月のようにしょっちゅうやっているので気軽に来ていただいて、長唄を堅苦しくない状態で、僕らの呼吸を感じとれるほど身近で聴いていただき、笑いも有り。という、なんとなくのイメージがある。今年からはちょいと変わろうと思っている。まず、「隔月のようにしょっちゅうやっている」というのを「年一、二回」にする。そのかわり3日間/6回公演。年に一度の、半年に一度のイベントに。内容的には、ほとんど同じで今までどおり長唄を2つ聴いていただくんだけど、何年間か続いた大曲シリーズが一応終わって時間的に余裕ができた。長唄二題ともうひとつ合方集を演奏できるだろう。より、中身の濃いライヴにしていきたいと願っているのです。

1月19日(土)
 お弟子さんのお稽古してから、自転車に乗って江古田まで踊りの稽古に出かける(8月27日28日29日の日本橋劇場「伝の会大勝負 えっ?マジ?!」公演のため)。ちょっと自転車慣れてきたかな。こんな感じに踊りも慣れてくるといいなぁ。何事もちょっとできるようになってくると楽しいものだ。しかし相変わらず、体が言うことを聞かない。右向こうとすると左むいちゃうし・・・・

1月20日(日)早起きをしました。1日活動して元気いっぱいです。

1月21日(月)
 27日(=伝統芸術フェスティバル「伝統de感動 語る・弾く・打つ!」公演)の下ざらいのため銀座小劇場に行く。あいにくの雨だすな。銀座小劇場というと大塚のジェルスホールの兄弟会場みたいなところで、入っていったらジェルスホールにとーーってもよく似てて、もういろーーんなこと思い出しました。
 あっそうそう、ジェルスホールっていうのは、お江戸日本橋亭でライヴをやる前にやっていた会場なんです。「月刊伝の会」というのをずーっとやっていましてね。朝10時に邦さんと待ち合わせをして、立ち食いそばを食べて、仕込みをするんですよ、仕込み。まずは照明を吊るんです。吊るのは邦さんで僕は調光室でね、何番何番(よくわかりませんが・・)とかやるんですよ。暗幕を吊って、椅子並べてね、2時くらいになるんです。そいでバタっと倒れて、グーグー昼寝してね、起きるとリハをするんです。そうこうしているうちにお手伝いの人が来てくれてね。「お手伝いの人」ってのは身内なんですがね。妻や邦さんとウチの父親とかね。まだお弟子さんとかいませんからね。制作もいないんですから。そいでみんなで椅子ふいてね。寒いときなんかは受付にストーブを家から持ってきたりね。お客さんに「トイレットペーパーがないわよ」と言われ、受付が買いにいったりね。7時開演で前半はいろんなことして後半は長唄やってと。マンダラとお江戸日本橋亭をたして2で割ったようなライヴでした。終演すると残ってくれてる身内みんなでサーーッと片づけるんです。そいで会場の近所のやるき茶屋で打ち上げしてね。よくお客さんにあったりしました。
 と、こんな思い出というか、体に染みついてるのに忘れてたことなんかがね、銀座小劇場に入った途端ワーーーっとあふれてきたんです。今は古典空間がガシっと支えてくれて、お弟子さんがついていてくれて・・・そう言えば、(望月)晴美さんが連れてきてくれた小野木(古典空間社長)さんに初めて会ったのもジェルスホールでした。ありがたいことだなと。恵まれてるなと。運良くここまでこれたなと。しみじみ思いましたわ。
 で、ここで27日のリハをした訳なんですけど、またやる曲が「世話」だったりして、「あれから13年だねぇ」とかね。なんだか年寄りじみてるけど、邦さんも僕も(長唄囃子の)川島(佑介)さんも、その歴史がなんだかうれしくてね。良いリハーサルでした。

1月22日(火)
 カラスの被害って随分前から言われていて、朝のゴミ置き場とか、網みたいなのかけてつつかれないようにしたり、汚されないようにしてたりしますよね。ウチは小学校の横ということもあって、いろんな鳥の鳴き声がするんですけど、カラスの「カアーカアー」というのもエコーがかかって聞こえるんですよ。そんな中でウチで「イヨイヨガラス」と呼ばれてるのがいましてね。いやっ姿は見たことがないんですが、「イヨッイヨッ」て鳴くんです。見事っ、最初聞いたときは、小学校の放送かと思ったくらいで(イヨッイヨッなんて放送しないだろうけど)。そいでなんの音だ ろうとずーっと思っていたら、妻と娘が「イヨッイヨッ」て鳴いてる現場をみたんだそうです。カラスがね、イヨッイヨッって。(速いのでビヨン、ビヨンとも聞こえるんだけど)毎日来るんではなくてね。ときどきというかなんというか、すっごくランダム。でも、最近では、ほかのカラスの鳴き声で「そろそろ来るな」とだいたいわかる。普通のカラスの「カアカア」が騒がしくなってくると、「真打ち登場!」みたいにイヨイヨガラスがやってくるという感じ。そりゃもう、聞かせたいくらいですよ。

1月23日(水)
 幼稚園は9時には行ってなければいけないのだが、8時30分すぎに親子でもたもた起き出すために9時すぎにやっとこさっとこたどり着くことになってしまう。このところ早起きをしている。幼稚園にも早くいける。8時30分すぎに行ったら、先生がびっくりしている。娘も早く行くと授業(?)が始まるまでたっぷりと遊べるらしく、めっちゃうれしいらしい。いつもは一緒に遊ばないお友だちとも遊ぶようになって交際範囲が広がったと先生が喜んでくれている。子どもたちにはたくさんの時間が必要だ。「時間がない」とせわしなくしている親たちにつきあわせないようにしなければ。子どもたちの時計はゆっくり動いている。

1月25日(金)
 8月の「伝の会大勝負 えっ?マジ?!」公演の打ち合わせのためにいろいろ資料を作ってもらったりする。芝居・舞踊・演奏の三拍子の舞台には問題は山積みにあるし、おのおの思うところもある。とりあえず、調べられるだけ調べ、動けるだけ動いて情報を手に入れてます。

1月26日(土)
 雪? えっ降るって? うっそー、大丈夫でしょ?大丈夫大丈夫、自転車で行きますよ、ええ、踊りの稽古。江古田まで25分もあれば行くから、多少降ったって大丈夫よ。・・・・ほーら大丈夫大丈夫。ささ踊って踊って・・・・。えっ、雪まだ降ってますとっ。積もっちゃいないんでしょ?つもんなきゃ大丈夫ですよ。えっ、み、みぞれっぽいの?・・・だ、大丈夫だろな?だ、だいじょぶじゃなかった。みぞれだった。自転車で走るとみぞれが顔に痛いのだ。目、目があいてらんねーーーっ、あぶないぞー。ゆっくりゆっくり走れば大丈夫なんだけど、そうするとみぞれが冷たいし。うーん、と考えてもいらんないし。とにかくもし娘がみぞれの時に自転車に乗ろうとしたら、絶対にダメだと言うことにしよう。

1月27日(日) 江戸東京博物館「伝統de感動 語る・弾く・打つ!」公演
 なんか風邪っぽい中10時に楽屋入り。邦さんが来てた。川島佑介さん、藤舎円秀さん、鳳声勲さんも次々楽屋入り。和気あいあいと雑談しながら楽屋で段取りさらって舞台でリハーサルをやる。リハーサルをやると、ここをこうしたいとかが出てくるのはいつものことだ。今回は持ち時間50分。時間との勝負。このメンバーが集まったら2時間はたっぷりとお客さまを楽しませられるものを持っている。メンバー全員が古典が好き。「こんなことも伝えたいあんなことも伝えたい」と次々と出てくる。その中のほんの10分の1くらいのことを今回やらせていただく。言い換えれば贅沢な企画だ。
 こういうのをしょっちゅうやりたいというのがある。今回のなんかは特にそう思う企画。バリエーションはたくさんあるし、演奏も迫力があるのですっごいバトルを見せて聴かせられるだろう。お江戸日本橋亭ではちょいと無理だな。江戸東京博物館クラスの会場だな。

1月28日(月)
 「伝の会大勝負えっ?マジ?!」の出演者・スタッフの初顔合わせが行われた。みんな揃ってこれからヨーイドンという感じ。

1月29日(火)
 田柄幼稚園の保育参観の日。ちょっと遅刻してコアラ組の教室へニューッと入って行くと、鼻にティッシュをつめた子どもが半ベソをかきながら飛びついてきた。ギョッとして抱きとめると娘だ。さっき友だちとぶつかって鼻血がでたと先生が言っていた。

1月30日(水)
 歯医者の日。一週間に一度は歯医者。一週間に二度は踊りの稽古。40すぎのおっさんの暮らしとは思えんなぁ。

1月31日(木)
 2月の伝の会お江戸日本橋亭ライヴで「靱猿」を弾く。ここんとこ頭の中は「靱猿」一色。ああでもないこうでもないと、まぁよく考えているもんだと思う。教わった通りに出来るようになること。それを自分のものにすること。自分の中から自然にそのノリやココロが出るようにまで持っていく。

1月15日(火)
お弟子さんのお稽古をして踊りの稽古に行って、帰ってまたお弟子さんのお稽古をした。先生になったり生徒になったり。


前へ 伝の会TOP 次へ 戻る