前へ 伝の会TOP 次へ 戻る

鉄九郎の青?裸々な日常 第75号


2002年6月1日〜15日

ライヴに稽古に親不知?

6月1日(土)
そろそろ最初から最後までとおしてやらないということで、ここんとこ何回か邦さんと一緒に「棒しばり」のお稽古をつけてもらっていた。今日は僕だけの個人授業。一人で踊るところが、少しあまーくなってしまっているんだよなあ。ヒザヒザヒザー、ヒザがうまくつかえないんだよなぁ。よーし明日から早朝練習しよっと。って、今は思っています。

6月2日(日)
このところすっかり夏がきたような陽気が続いてまして、本日も30度近い気温だったそうな。

6月3日(月)
 歯医者通いは続いてまして、本日はいよいよ右上の親知らずをぬくことになりました。緊張して診察台に乗りますと「じゃ、バッシしますから」と言われ「えっ、どっかの糸を抜くのかな?」と???でいたら「抜歯」のことなんだねぇ。えっ、そいじゃあ「抜糸」のことはなんていうんだろう?「傷口を100点満点に縫っときましたからね。来週バツイトね」バ、バツイトっ。な、なーーる。

6月4日(火)
虫歯でボロボロになった親しらずは、先生も拍子ぬけするほどアッという間にぬけた。よほどボロボロだったのだろう。「持って帰りますか?」と聞かれ、つい「はい、じゃ記念に」と言ってもらってきてしまった親しらずがテーブルの上に置いてある。こんな小さいもんなんだなぁ、もっと根っこがあるのかと思っていた。そこへ娘がやってきて「は、みせてー。どれどれ・・・ヒャーおおきいんだねぇ、へーっ、こうなってんのかぁ」まっ、な、なんかの役にはたったのかな。

6月5日(水)
来週、お江戸日本橋亭ライブだ。「傾城」と「黒塚」。今夜はその下ざらいを銀座小劇場でやる。勝彦さん、六ショーゴさん、太郎ちゃんに三七郎くん。

6月6日(木)
お稽古ごとをはじめるのは6才の6月6日と昔から決まっている。なんで6才の6月6日というオーメンみたいな日なんかなぁ?という疑問はともかく、せっかくわが家にも今年で6才になる娘がいるんだから、ひとつ6月6日からお稽古事をはじめようということになったのです。さーて、なんにしよ?・・・・・って、あんちょくな親は一番てっとりばやい長唄のお稽古にしたのでした。お稽古事なら長唄よ!


6月7日(金)
親しらずをぬいたあとの経過が100点満点なんだそうだ。まだまだ若いぞーー。ぬいた二日後には抜糸をした。そのとき先生は「バッシをしましょ」と言っていた。「バツイト」という言葉は一つの会話の中に「抜歯」と「抜糸」の両方が出てきてときにのみ使うのだろうか?こないだは「抜歯」が先に出てきたので「抜糸」を「バツイト」と言った。もし会話の中で「抜糸」が先にきた場合「抜歯」のことは「バッハ」というのだろうか・・・・・・・グラッチェアミーゴ。
編集部注 てつくろさん、これってケーシー高峰さんの真似ですよね?  

6月8日(土)
銀座ヤマハでミニライヴ。ミニライヴって恥ずかしいな。おっさん二人の伝の会のミニライヴ・・・。店頭で30分やってCDを売るんですね。たくさんのお客さんに集まっていただきました。なかにはお客さんがいないといけないからと心配してかけつけて下さったファンの方もいたりして、そういう方にとくに感謝ですなぁ。

久しぶりにこういうところでやらせていただきました。考えてみると長唄の人たちはあんまりこういうところじゃ演奏しないだろうなぁ。三味線をこのステージでやるのは初めてなんだそうで、PAの方もいろいろ気をつかってくださったようですな。あ、そうそう。マイクをとおした音っていうの?スピーカーをとおした音っていうのかしら?演奏すんのにマイクで音ひろうわけですよ。長唄三味線はたいていは生音でいいんですがね。会場によってね、お客さまにききやすいようにということでね。それでね、そのスピーカーからどんな音になって出ているかは邦さんと僕だけが聴けないんですよね、たいていの場合。それが聴きたくてね、どんな音なのかを。もちろん、調整とか音づくりに関して僕らの好みの音を知っている方がチェックをしてくれてるので、安心して弾けるんですけどね。でもほんと、どんな音なのか聴きたい。

終了後、お江戸日本橋亭ライヴ「黒塚」「傾城」のよくわかる長唄のリハを。

6月9日(日)
 昨日の銀座ヤマハのミニライヴに娘も見にきていた。
「ちゃんとみてたよ。パパ、メモみたいなのたくさんしていたでしょ」
「あはっ、あれはサインを書いてたんだよ。かっこよかった?」
「うん」
「あれがあたしのパパなんだよってみんなに言いたかった?」
「うーん・・・・」
そんなにはかっこいいとは思わなかったらしい。

6月10日(月) お江戸日本橋亭ライヴ
いやぁ、夏真っ盛りというお天気ですなぁ。「傾城」「黒塚」と二時間で終わらせるかしら。いそがずあわてず、ヤンヤヤンヤのうちに二時間で終わるというのが理想でありますな。

勝彦さん、巳津也さん、三七郎さんが客演として来ていただく。唄方三人というのは伝の会としてはめずらしいことである。なにせ「黒塚」をやるのですから。楽屋がにぎやかでよろしいな。たくさんのお客さまに来ていただき、素敵な舞台ができました。

6月11日(火) お江戸日本橋亭ライヴ
昨日より涼しいかなと思いきや、午後になるにしたがって暑くなってきた。あんまり暑いので開場時間をすこーし早めたりしますね。「黒塚」の演奏の時、客席の照明を暗くしたりしてるんです。これは今回初めてやっていることなんだけれども。効果はとてもあるみたいです。

 昼夜の間に三七郎くんと「棒しばり」の読み合わせの稽古をしています。夜の部がはじまる前、空気がジットリとしてきました。雨ふんなきゃいいけどなぁ。開演中、雨がふったかどうかはわからなかったけれど、お客さんがかえる頃は天気になっていました。ホッとしますな。

6月12日(水)
雨降ってる。急に天気が悪くなったなぁ。「もうすぐ梅雨ですね」とお弟子さんに言ったら「昨日、梅雨入りしましたよ」と言われた、フンニャっ。

6月13日(木)
娘「ねえ、どっかかわったとこあるでしょ?」
父「えっ、歯がぬけたか?」
娘「ううん」
父「さっきあった時と洋服が違う?」
娘「ううん」
父「えーっと・・・あっ、足の爪だ。ペニキュアー」
娘「はばっ、マニキュアだよー」
父「いや、足はペニキュアって言うんだよ」
母「ペディキュアですよ!!」

6月14日(金)
「黒塚」は数多い長唄の曲の中で、一番好きな曲だと邦さんは言っている。四世佐吉師の数多い名曲中の中でも名曲だと誰もが思う曲だ。僕も大好きな曲だ。邦さんはもともと佐門会(佐吉派)の出身だから、「お家のもの」ということでもある。松永流として演奏するのであれば、「安達ヶ原」をとりあげることが多い。同じ安達ヶ原の話しで「黒塚」よりも年代も古いもので、勝三郎師の名曲である。杵勝が「安達ヶ原」、佐門が「黒塚」という感じなのだ。「安達ヶ原」も大好き。弾いてみたーい。松永流は杵勝と親戚ということもあって杵勝の曲をとりあげることが多い。「船弁慶」「連獅子」「船揃」「忍車」「廓丹前」等々。どれもこれも好きな曲だ。
 やはり二代目勝三郎師の作曲で「たぬき」という曲がある。「伝の会特別編99夏」で邦さんが弾いた。僕も弾きたいのだ。来年の二月に「伝の会お江戸日本橋亭ライヴ」があるが、そこで勝彦さんと「たぬき」をやらせてもらうことにきまりそうなのだ。キャーうれしー、今から楽しみだー・・・ってまだ今回の「伝の会お江戸日本橋亭ライヴ」も終わってないのらー。

6月15日(土) お江戸日本橋亭ライヴ
今朝はすずしいぞ。Tシャツ一枚ではいかんぞ。雨もパラパラ降っている。そして道はやたらにすいている。日曜日みたいな土曜日の道路。はやばやとお江戸日本橋亭に着いてしまったので、コーヒー飲みに店に入った。土曜日のこのあたり(日本橋界隈)はガラッとしている。オフィス街だしな。そんなこんなで11時になる。邦さんはじめスタッフも集まってくるころだ。

今日は勝彦さん、六ショーゴさん、三七郎さんというメンバー。はやい話が太郎(巳津也)ちゃんとショーゴさんが入れ替わったのね。太郎ちゃんとやる「傾城」も良いがショーゴさんとやる「傾城」も楽しみだ。12時にショーゴさんと三七郎くんが来てくれて一度浚う。

 午後2時開演。不安定なお天気の中、たくさんの方が来てくださった、ありがたいことだ。良い感じの舞台が出来たと思う。

今夜で千秋楽ということですな。土曜日の夜の部というのは、お客さんすくないんですよ、いっつも。ま、土曜日だからお仕事帰りの方もほとんどいないしね。「土曜日の夜はお客さま少なくて、のんびりとやってますから・・・」と今回のライヴで言っていたら、試しに来てくださった方がいて、アンケートに「少ないというから来てみたけれど、ほんとに少なくてガッカリした」と書かれていた。「でも前回よりも迫力のある演奏だったような・・・」とも書かれていた。はっはっは、そうなのだよ、やっぱり最後ということで良い意味で力が入るというか、演奏者の一体感もすごいよね。いつも千秋楽である土曜日の夜には特別な演奏が出来上がるのです。今夜もそうでしたわ。

終演後打ち上げ。邦さんも僕もドッと疲れがでた。勝彦さんも三七郎さんもそうだったみたい。やっぱ、「終わったよー」という開放感というか疲労感というかがドッと押し寄せるんですねー。「黒塚」6回やったなんて、考えてみたらすっごいことだわ。ま、かんぱーい。

 次のお江戸日本橋亭ライヴは来年の2月に三日間。打ち上げで、だまってくっちゃべってはいませんぞ。来年2月の出し物と唄方出演者と内容の青写真をきめましたわいのぅ。来年のお江戸日本橋亭ライヴは、こりゃまたすっごいですぞー。今から楽しみじゃぞえーーー。


前へ 伝の会TOP 次へ 戻る