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鉄九郎の青?裸々な日常 第76号


2002年6月16日〜30日

歯抜けフィーバー

6月16日(日)
 久々に娘が風邪をひいた。朝、熱をはかったら38度あった。そういやぁここんとこ元気だったなぁ。昨日は伝の会に遊びにきて、打ち上げにつきあい遅くまではしゃいでいた。帰りの車の中で「さむいよー」と言っていたのを冗談で言っているのかと思っていた。どうやら悪寒がしていたらしい、ははははは。
熱があってもお腹は減るらしく、おにぎりを作ってくれというので、焼きハム醤油味スペシャルおにぎりを二つ作ってあげたが、今ひとつだったらしく、僕が食べた。むっちゃおいしかった、ははははは。
発熱していた娘は夜には元気をとりもどし、ごはんもちゃんと食べた。僕らが風呂上がりにワインを飲んでいるときにも、カマンベールチーズをわけてもらい、笑みをこぼしながら幸せそうにゆっくりゆっくりもったいぶって食べていた。子どもは元気やなぁ・・・。

6月17日(月)
 幼稚園でははやくも乳歯がぬけている子もいて、ちょっとした歯抜けフィーバーらしい。娘も10日くらい前から下の前歯がグラグラしていきたとニコニコしている。
「○○ちゃんと△△ちゃんはもうぬけてんだよぉ」と、すっかりあこがれちゃっている。
グラグラしてる前歯の後ろから大人の歯が見え始めたので、今日歯医者さんにいったらしい。抜いちゃった方が良いということで、グラグラスポッとやったそうな。歯の抜けたマヌケな顔を誇らしげに鏡にうつしている娘。記念に持って帰ってきた、ちっちゃな前歯。
「日付かいて大事にとっておいてあげるからな」
「うん、このとんがってるとこが、ねっこなんだよ」
「ああそうだな、こんなちっちゃい歯でこの4ー5年やってきたんだな。いろんなもの食べたんだな」
「ハンバーグとかね、キウイとかね」
「おつかれさまだね」
「おつかれさまでした」
「そしてさようなら」
「そして、さようなら・・・。」

6月18日(火)
 朝から大雨ですな。今日は宮城でトルコと日本の試合があるんですな。雨降ったら選手もお客さんもびしょぬれだろーなぁ・・・。
本日は11時より「伊勢音頭」の稽古です。前進座に行きまーす。なんとか台本離してやってみた。夕方からは、かつら合わせを行う。一歩一歩近づいている現実に、出演者のみんなの士気がまた高まったようだ。

6月19日(水)
「しりとりしよ」
「ああいいよ」
「ひよこ」
「こじか」
「かめ・・・ヒネちゃんとこにいるカメ、ウフッ」
「めだか」
「からす・・・ゴミをつっついてるカラスね、ウヒッ」
「すいか」
「また『か』、うーーん、かたづけ・・・おかたづけのことね、ウヒョッ」
「かもしか」
「『か』?うーん、かみねんどっ・・いろんなものつくるんだよ、ウハッ」
「ドイツ」
「つたや・・・ビデオとかかりたいなぁ、だめでしょ?」
「ああ、今日はダメだなぁ」
「ガクーッ」
「なにがっかりしてんだよ・・・やきとり」
「やきとんっていうのはなに?」
「ブタのやいたやつだな」
「へーっ。とりがいいなぁ・・・ウホッ」
「なんだ、腹へってきたのか?」
「ううん、パパのじ(字)さぁ、まあやちゃんがてきとーっていってたよ」
「ハハハ、人からは達筆だと言われているんだぞ」
「ふーん」
「で、おまえはなんて言ったんだ?」
「『でしょ』とかいった」
「ハハハ」
「・・・・」
「やきとりだ」
「りんご」
「ゴリラ」
「ゆう(言う)とおもったよ。らっこ」
「こじか」
「『こじか』いったよ」
「こいぬ」
「ぬりえ・・・プーさんのたってる(くまのプーさんのぬりえのことらしい)やつさぁ、ひとりでぬったんだよ」
「へーそうかい」
「かえったら、みせてあげるね」
「うん」
「えへへ、おたのしみだぞー」
「なに言ってんだよ、ゴキゲンだなぁ」
「えのき」
「『き』かぁ・・・ふたつとかみっつじゃないとダメなんでしょ?」
「えっ?ああ二文字とか三文字とかってことか、四文字でもいいよ」
「じゃ、き(木)」
「一文字じゃねーかよ、まぁいいや・・・きつね」
「ねこ」
「こぶた」
「たぬき」
「きつね」
「ねこ」
「こぶた」
「たぬきっておわんないよーー、ウヒャッ」
「ハハハ」
「きつねそばってのはどーだい」
「おそばたべたいねー、うん、キレイっ、・・ばしゃ」
「しゃかい」
「いろ・・・あおとかあかとかのね、ヒャヒャ」
「ロシア」
「あっ、わあるどかっぷのだね、いいねいいね。きょう、わあるどかっぷのはなししてたよ」
「幼稚園でか?」
「うん」
「どんなこと話すんだ、5才児が?」
「どこがかつかねぇ?とかいってたよ」
一度5才児の女の子たちの会話を聞いてみたいものだ。

6月21日(金)
 マグネタウンというところに行って家を建てることがわが家のまわりで流行っている。たくさん星があっていいなぁと思う星に行き土地を探して家を建てる。人気のある星はなかなか土地がないので、そこに住んでる人をうらやましいと思ったりするのである。家にはポストがあるからメールのやりとりができる。友だちの娘からメールが来たり、自分の娘からメールがきたりする。なんだかヘンにおもしろいのだ。部屋の模様替えを勝手にやってくれて、僕の家は温泉がてたりしている。いろんな遊びがあるものだ。

6月22日(土)
 先日抜いた下前歯の隣りの歯もグラングランしている娘は、その歯が気になって気になって仕方がない。さわると今にも抜けそうなほどグラングランしている。稽古場でコンビニのおにぎりを食べている時「あっ」と言ったと思ったら、ポロッと歯が口からこぼれてきた。
「ぬけたなぁ」
「ぬけた」
「うがいしておいで」
「うん」バタバタバタガラガラガラーペッバタバタバタバター
「痛くないかい?」
「うん、だいじょうぶだよ、ちっちゃいのが、またぬけたねー、どーも」
「二本目だなぁ」
「ティッシュにつつんでもってかえってね」
「ああ」
「うれしいなぁ、にほんもぬけちゃったよー、ひゃほーっ、ひゃほーっ、ああはやくだれかにしゃべりたーい、ひゃほーっ・・・・」
よほどうれしいんだなぁ・・・。

6月23日(日)
 娘の顔にほくろができてきた。めじりとめがしらに。 へーっ、ほくろっていうのは成長とともにできたりするのかぁ。 背中には生まれたときからのほくろがある。どうやら僕と同じところにあるという。 親子とはおそろしいものである。なにもほくろの位置を一緒にしなくても・・・。 25日(月)
 やっぱりまだ梅雨という天気。シトシト降ったりパラパラ降ったり。 「あ、やんだぞ」と思って表にでてみると、サーっという感じの降りだったり。 けれども、梅雨独特のベトベトした感じの湿気はさほどないような。 26日(火)
 うっ、寒いぞ。長袖長袖ー。上着上着ー。さすがに今日は上に何か羽織 んなきゃ風邪ひいちまうぜ。冷房にセットしてあった車のエアコンもサッと暖房に切 り替える。

6月27日(木)
 今日も寒ーい。雨も降っている。稽古場に行くがあまのにも寒いのでス トーブ出してきた。

6月28日(金)
 朝から稽古場にこもって「伊勢音頭」と「棒しばり」のビデオを見る。 「研究」ですな。自分が演じるという立場からあらためてて芝居を見ると、いろんな ことが見えてくるものですなぁ。黒みすや地方をつとめるときにもすっごく役に立つ ことなんだろうなぁ。それだけでも今回の企画はボクにとってすばらしい企画なんだ なぁ。黒みす弾くときの心構えや、地方をするときの踊りに対する見方が、これから 絶対変わるもの、うん、まちがいないよ。 夜、日芸にて「伊勢音頭」の稽古。

6月29日(土)
 7月10日に望月晴美さんとみやざきみえこさんが「はるみえこ」という ライヴをする。そんな貴重なライヴにゲストで呼んでくれると言う。喜んでお引き受 けしたわけです。そのライヴで「勧進帳」と8年くらい前にアブ(鳥羽屋長秀)が作っ た「南進帳(勧進帳を南国風にアレンジしたなかなかの作品)」をやると言う。確か 当時アブが「こんなのつくったんですよ」と譜面とテープをくれたことは覚えている がまさか自分が弾くことになるとは・・・。人生とはわからないものである。だって 難しいんだものーー。 で、難しいと思ったのは僕だけでないことがわかった。みやざきみえこちゃんが「浚っ て浚って」と言ってきた。のぞむとこでさぁ、とばかりに稽古に行った。 彼女が浚って欲しかったのは「勧進帳」。なるほど、「勧進帳」に箏の手つけをする というのは、難しいことであろう。なんやかやと浚って、稽古場に帰りお弟子さんの 稽古。

6月30日(日)
 今日で六月もおしまいかぁ。時のたつのははやいなぁ・・・。 薄曇りの天気だが、雨降りじゃないだけめっけもんだな。 娘が公園に連れてってというので、二人で自転車に乗ってでかける。 今まで娘だけが自転車でボクは歩いていたんだけれど、最近は僕も自転車で出かける。 娘は汗びっしょりになって必死でついてくる、いい運動になっている。 「きょうはこれから、けがをしたひかりがおかこうえんにいきます。はりきっていき ましょー」 にこにこして言う娘はものすごく楽しいらしい。  光が丘公園につくと、さすがの日曜日ということで、ブランコもすべり台も何もか も人であふれていた。 「やっぱり、にちよーびとどよーびは、こんでるね」 「ああ、だめだな。朝にこようよ。そしたら何もかも一人占めで遊べるぞ」 「ウーー、ヤッホーーっ。そうしよそうしよ、きょうのところはかえってトランプと かしてあそぼーか」なんかオヤジくさい言い回しのセリフを言いニコニコしている、けっこう楽しいらしい。


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