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鉄九郎の青?裸々な日常 第79号


2002年8月1日〜15日

「大勝負」目前

8月1日(木)
 いよいよ、8月をお迎えしました・・・・・などと言っている場合ではないっ。目がさめたら9時30分だった。ゲッ、寝坊したーーー!8時起床予定だったのだ。昨日、久々に12時くらいに寝られてぐっすりモードになってしまったんだろぅ。呑気に考察などしている場合ではない、急いで出発。
 日刊工業ホールの舞台で稽古です。ウレシイやらなんやらという感じだなぁ、いつも日刊の舞台に出てはいるけど、動き廻ったりしたことないしなぁ、へー、こんな感じなんだぁ。
 夜、ヒネのさん(=いつも伝の会のチラシ等をデザインしてくれてるデザイナー、ちょんまげのマークもこの人がつくってくれた)とこ行って、パンフレット制作を明け方までやる。

8月2日(金)
 2時間30分寝て起きる。

8月3日(土)
 朝、大阪に向かう新幹線の中、とにかく睡眠睡眠。
 「日本の音フェスティバル2002in大阪」のワークショップに出演させてもらう。(望月)晴美ちゃんがリーダーで川島(佑介)さんと三人のチーム。ワークショップのあとライヴもやる。なかなかおもしろいトリオかも。
 編集部注:この三人のユニット名の候補の一つは「てつかわもち(仮称)」。松永・川島・望月の頭文字をとると「松川餅」になるのだけれど、あまりにもホントにどっかの銘菓にありそうなので。「てつかわもち」ウーン、すごーく歯応え噛み応えありそう・・・。噛めば噛むほど味が出る?

 17時30分、京都駅に着。妻と娘と合流してホテルへチェックイン。19時に祇園のお姉さまと鳥料理へ。娘もパクパク食べている。やば・・・またうまいものをおせーてしまった・・・。家族旅行で京都に来たわけではなくて、(杵屋)寿典くんの「ゆかた会」に出演するために来たのだ。娘も「越後獅子」を唄わせてもらうのだ。ここ10日間ほど、めっちゃ忙しくって娘の稽古ができなかった。まぁ、いいか。

8月4日(日)
 「11時すぎだよーー」ゲッ、寝たねーどーも。昨夜は12時前に寝たよなぁ。どう考えても9時前には自然に起きると思ったのにー。13時より寿典くんの「ゆかた会」に出演することになってい る。会場の丹鶴さんまでは歩いてすぐだから遅刻ってこたぁないが、むくんだ顔のまんま出かけるのは、ちと恥ずかしいものだ。会も終わり、お食事もいただき、解散してホテルへ帰る道々、ゲームセンターのぞいたりしながら歩き、ついでにボーリングまでやってしまった。

8月5日(月)
 もっとゆっくりしたいよなぁと思いながら京都をあとにする。夕方からお弟子さんの稽古もあるし、「伊勢音頭」の稽古も気になる。「大勝負」が終わるまではどうしようもないことなんだろうなぁ。

8月6日(火)
 「ワーーーーッ」と、目がさめた。時計を見ると5時。「大勝負」の夢を見てうなされた。客席がシーンとしていて、こっちからはお客さんがいるんだかいないんだかがわからない。「大勝負」の企画がスべったぞーいっていう夢なんだな。もうドキドキものだよ、しかし。起きちゃおかなぁ、でも5時は早いよなぁ・・・と、また寝てしまったらしい。8時すぎに目覚ましで起こしてもらった。稽古場行って支度して江古田に自転車で向かう。
 11時より日芸(=日大芸術学部)で「伊勢音頭」の稽古。僕が休んだ昨日、串田和美さん(=演出家、俳優。僕と邦さんも出演させて頂いた、勘九郎さん達のコクーン歌舞伎の演出も担当。)がのぞきにきてくれたそうな。キャーお会いしたかったぁ。稽古終了後、パンフのことやらなんやらの打ち合わせで喫茶店タンバリンで食事とお茶。(七々扇)左恵先生がいらっしゃって稽古場へ。「伊勢音頭」の要所要所も教えてもらう。袴つけて「棒しばり」の稽古。後ろ手に縛られるのにだんだん慣れてきた。
 「伊勢音頭」の稽古をちょくちょくビデオにとっている。これが実に役に立つ。演技という演技をしたことのない僕が、どんなことをしているのかがよーくわかる。自分ではこうやってるつもりが、ぜんぜんおかしなことやっていたり・・・。他の出演者からも「ビデオとってー」と頼まれることが多くなった。みんなもそうなんだろうなぁ。

8月7日(水)
 午後1時にヒネの事務所集合の号令がかかり出発。パンフの仕上げでございます。今日完成しないといけないのらぁ。16時30分までつきあって、美容室へ行くために中座。うーーーんと短くしてもらってきました。こんなに短くしたのは記憶にない。
 午前4時、最終チェックを終え、ついについにパンフレット完成ー。イエーーイ、できたぞできだぞー、すっごいパンフレットができたぞー、おまけ付きのパンフレットができたぞーー。300円で売るぞーー、イエーーイ・・。

8月8日(木)
 9時起床。稽古場で「伊勢音頭」のビデオ見てさらっていたら11時になっていた。いっけねーっ、11時から稽古がはじまんのにー、また遅刻です。あわてて自転車に乗り小竹町会館へ。うわー、今日も暑いなぁ。今日の「伊勢音頭」の稽古の面々は僕以外がみーんな女形だぁ。17時に稽古場に戻りウトウトした。19時よりお弟子さんの稽古。

8月9日(金)
 本日も猛暑の中、自転車こいで小竹町会館へ。会館の稽古場に着くと、とりあえず仰向けにぶっ倒れる。暑さでクラクラし身体はギシギシ言っている。2時間くらいこのままでいたいなぁ、とは思うものの、次々と出演者が到着し浴衣姿になっていく。最後にやっとこ浴衣に着替えて「伊勢音頭」の稽古をはじめる。一回通してやるとクタクタだぁ。しばし休憩で横になったら眠ってしまった。さてもう一回だ。だいたい二回通してやっている。二回やると元気になる、なんでや ろ?

8月10日(土)
 今日は稽古が休みなのです。したがってちょっと寝させていただきました。11時起床じゃー。

 先輩の牧小一朗さんがたばこ盆を貸してくださるというので、歌舞伎座に受け取りに行く。牧さんはなんでも持っている。例えば「こんなものがあったら便利だよなぁ・・」などと馬鹿っ話に花が咲いているとする。何気に通りかかった牧さんが「あ、あるよそういうの」と言う。「へーあるんだぁ」と驚いていると「持ってこよーか」とか言う。「えっ、そ、そんなもの持ってんの?」と再び驚いていると、「それよりももっと便利なこんなものもあるよ」と、もひとつ発展された意見を言って、しかもそれも持っていたりする。いやぁ、あなどれないお方である。僕はなんか探してるものがある時は必ず牧さんに聞いてみることにしている。そして「そんなものは持ってないなぁ」というセリフを今まで聞いたことがない。今回は僕が直接聞いたわけではないのだが、「伊勢音頭」の貢がキセルを使う場面があるので前もって練習したくて、たばこ盆を探しているとある人にいったところ、牧さんが持っていたということである。やっぱり牧さんだった。牧さんが普段使っているというたばこ盆を借りることができた。普段「たばこ盆」を使ってるってアータ・・・。

 前進座の納涼会に邦さんとおじゃまして「大勝負」の宣伝をさせてもらった。舞台袖で(藤川)矢之輔さんに、邦さんは棒にしばってもらい、僕は後ろ手にしばってもらった。紋付き袴姿である。そのまま舞台に出てひとしきりしゃべり、矢之輔さんが出てきてほどいてくれて三味線を弾くというコントのような宣伝だった。
 そしたらね、ね、ね、あのね、後ろ手にしばられてたでしょ。ほどいてもらってすぐに三味線弾きはじめたらね、弾きづらいというか、腕が固まっちゃってるというか、えらくやりづらいのですよぉ。邦さんも弾きづらかったって。いやー、わからんもんですなぁ、本番が少々不安になってきましたわ・・・。

 娘が14日で六歳になる。何が食べたい?と聞くと「やきにく」と言う。14日は一緒に食べる時間がとれそうにないので、今夜食べにいった。吉祥寺の「李朝園」、んまいっ、ほんっとまちがいないね。娘もよく食べるわ、なんで子どもって口にめいっぱい詰めてしまうのだろ?「どうしてそんなに口に入れちゃうの?」つて聞いたら、首をふっていた。自分でもわかんないらしい、ハハハハハハ、へんなのっ、子どもって。その子ども、もう六歳になんのかぁ・・・・シミジミ。

8月11日(日)
 9月5日が父の命日だが、あいにくその時分には日本にいないので、ちょいと早いが本日、父・宏の三回忌の法要をさせてもらうことにした。親戚一同に加え、邦さんやお弟子さんが出席してくれた。

8月12日(月)
 7時起床。稽古場行って芝居の自主トレをして車に乗る。今日の「伊勢音頭」の稽古場はみどりコミュニティーセンター、両国のあたりね。車で川越街道に出た瞬間、あまりのすき加減にびっくりする。「あらっ?9時に出発したはずが6時に出発しちゃったかな?」くらいすいている道。どっかで混むんだろうなぁと思いながら走っていると、あっという間に両国についてしまった。な、なんだったんだ・・・・。お盆なんだね。東京に人がいなくなったってことなんだね。ああ、そうだったんだぁ。
 60畳の部屋には和舞台も付いていてなかなかのもの。しっかり舞台で稽古ができた。芝居も大分固まってきましたなぁ。
 16時に解散。僕と邦さんは一路六本木のDOZへ、「棒しばり」の自主稽古のため。21時には翫一さん宅で「棒しばり」の稽古をつけていただく。終わって0時すぎ。いやぁー、今日もよく稽古したなぁぁぁぁああ。

8月13日(火)
 8時起床。東京に車が少ないとわかったから昨日より1時間遅くおきました。今日の稽古場も昨日と同じ、みどりコミュニティーセンター。やっぱり道はすいていた。うれしいねぇ、移動が楽だねぇ。16時までやって、今日は左恵さんのお稽古なので、江古田にむかう。21時までみっちり稽古つけていただいた。もーーっ、足カックンカックン。

娘「しりとりしよ?」
僕「いいよ」
娘「ばばからどーぞ」
僕「まつ」
娘「つりざわ」
僕「つりざわ?」
娘「つ・り・ざ・わ」
僕「『つりざわ』ってなんだい?『つりざお』だろ?」
娘「かいだんとかにあるやつ」
僕「あっ、『つりかわ』か」
娘「あはっ『つりかわ』かぁ」
僕「わさび」
娘「びる」
僕「るびい」
娘「ゆうとおもったよ。『いす』」
僕「『いす』かぁ・・・ねぇ、さっきの『つりかわ』ってさぁ、階段のとこにあるってどういうこと?『つりかわ』って電車だぜ」
娘「え?かいだんとかさぁ、あるくところにあるじゃない」
僕「あっ、そりゃ『手すり』だろ?」
娘「あはっ、てすりかぁ」
僕「つりかわってのは電車でぶらさがるやつだよ」
娘「あーあーあーあー」
僕「おまえ、ほんとにわかってんのか?」

8月14日(水)
 8時起床。稽古場でちらっとさらう。自転車に乗って光が丘へ。大江戸線に乗って西武新宿線に乗り換えて「野方」駅へ。おお、久しぶりに来たなぁ、以前は邦さんがこのあたりに住んでいたのでちょくちょく来たけど。野方ウィズで稽古。一度来たときに、なかなかよいホールだなぁと思ったとこだった。舞台での稽古は熱が入っていいなあ。16時までみっちり稽古。電車に乗って帰宅。
 実は娘の誕生日。ケーキを作ったらしい。プレゼントももらい1日テンションが上がりっぱなしらしい。何度も鼻血を出しているという・・・。今日は棒しばりの稽古がない、そのかわり自分の稽古場でお弟子さんの稽古。21時ころに帰宅できた。

8月15日(木)
 日刊ホールに10時すぎに着。今日はここでお稽古。日刊の舞台で稽古ができるなんてうれしいよなぁ。「伊勢音頭」「棒しばり」と「世話・時代」の流れをやってみる。「棒しばり」は翫一さんが指導に来てくださった。あ、東京新聞が取材しにきてくれましたね、いつ記事が載るんだろ。
 今、夜遅い時間だが、すっごい雨が降ってきたと思ったら、雷がワンサカなっている。すぐ近くに落ちてそうなやつ。こわいぞーー。


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